モブに転生した俺…ちょっと不運すぎない？【名探偵コナン】【男主】

10.《コナンside》 ページ9

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「…………死ねぇぇッ！！」






…公園の方から聞こえてきたその叫び声に、思わず全速力で走った。



「…っ！まずい…！」



1人の男性がもう1人の男性を刺そうとしている場面を発見し、近くにあった空き缶をキック力増強シューズで蹴りあげる。



バキィッ…！




缶は刺そうとしていた男の頭にクリーンヒットし、男は気絶した。





「…お兄さん、大丈夫？」




『…き、君は？』



「……江戸川コナン、探偵さ。」




そう名乗ると、男は一気に表情を変え、こう呟いた。




『…た、探偵……』





ッ…！組織だ…！！



目の前にいるこの男は…”奴ら”と同じ目をしている…！




『…あ…ありがとう。』



そう言ってからベンチに座った男は通報をした後、ニュースを見ているようだ。

警戒心を抱きながらも、ベンチに座って彼のスマホを覗き込む。





かなり大規模な事件だが、死者は確認されていないらしい。
あんなに大きな爆発で死者が出なかったのは何故だろうか…？



とりあえず今は目の前の男を探ろうと、超小型の盗聴器を彼の服の中に仕掛けた。






・








・









「ねぇねぇ、お兄さん。」




事情聴取を受けた後、帰ろうとする男を引き止め、盗聴器が正常に機能しているかを確かめる。




『えっと…どうしたの？』


「また会おうね！」





イヤホンからは、ハッキリと声が聞き取れた。









彼と別れたあと、イヤホンをしたまま帰宅している間に、彼の声が聞こえた。



”ｶｧｰ ｶｧｰ“





”『…うーわ………あー…』“






…カラスと共に聞こえてきた声からは、カラスに糞を落とされたらしいという事を容易に想像させた。







「不運な人だな……」

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