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『…ん?』





あの事件から1週間ちょっとが経ち、俺は食料調達の為にスーパーに来ていた。




そしてなんとなく立ち寄ったお酒コーナーで、俺は今世紀最大の発見をしてしまう。






遠くからでも分かるイケメンオーラ、褐色肌に金髪の100億の男、あれは…安室透…!




今は300億の男がいるだとかネットで騒いでいたが、収入は関係ない!




こうしてあのかっこいいキャラクターが生きている姿を見られることが、俺がこの世界に来て良かったと思える要素だろう。




安室さんが見ているのは…蒸留酒のコーナーだろうか。


俺も近づいて見てみると、やはり知ってる名前が沢山ある。ジン、ウォッカ、ベルモット、バーボン、ライ…。



『……ラム…』



─────そういえば、俺…ラムの正体を…。




ラムを手に取っていると、隣(と言っても5mは離れているが)からの視線に気がついた。




「……」





なぜか俺の方をガン見している安室さんに、危機感を覚える。




まさか…聞こえてた?いやいや、「ラム」って呟いただけで安室さんが疑うわけないよな。






「…ラム、お好きなんですか?」


『…えっ?』






1人で納得していると、いつの間にか近づいて来ていた安室さんに声をかけられる。




待てよ…彼に話しかけられたってことは、多少たりとも疑われてるって事だよな?






『好き…かと聞かれればそこまでは…。あの…えっと、俺に何か…?』




心臓がバクバクと激しい音をたて、俺を焦らせようとする。





「いえ…突然話しかけてしまってすみません。ただ、貴方の好きなお酒が何か…気になりまして。」





ゾクリと背筋に冷たいものが走る。

バーボンの口調が出ている彼は…危険だ。




『あ…俺は…あまりお酒が得意ではないので…』



「そうなんですか…でも、ラムって度数が高いですよね?どうして手に取ったんですか?」





今度は探偵のような質問攻めが飛んでくる。上手く乗り切らないと、彼に目をつけられることになる…。



『俺の父が、お酒好きなんです。もうすぐ父の日ですし、何かいいものはないかと思って。』



よし、これはベストな答えだろう…。




「へぇ…僕もお酒好きなので、気が合うかもしれませんね…。その方はどんなお酒が好きなんですか?」



嘘だろ…、赤の他人にここまで突っ込むか…!?



『す、すみません…これから予定があるので…!』



「……」





結局、逃げるようにスーパーから出てしまった。

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設定タグ:名探偵コナン , 男主 , 不運   
作品ジャンル:アニメ
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さく(プロフ) - 面白くてスラスラ読んでしまいました!更新楽しみにしています!! (2020年10月25日 20時) (レス) id: 3163cb22f6 (このIDを非表示/違反報告)
はしぽん(プロフ) - MAERさん» コメントありがとうございます!頑張ります!´`* (2020年10月8日 10時) (レス) id: 5e08e9cd70 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい、、! (2020年10月8日 7時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
はしぽん(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます! 掛け持ちですが、どちらも更新頑張ります…!m(*_ _)m (2020年10月5日 9時) (レス) id: deac2c46f8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^ - ^ (2020年10月5日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はしぽん | 作成日時:2020年10月4日 23時

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