【呪術廻戦】高専肉食系男子多い説を男子が証明しようと思います 2

肉食系×陸拾弐 ページ26

ドタドタドタドタ

高専内に響く足音が、砂埃と共に漸く止まる


「……ギリセーフ！！！！」


がらりと開く引き戸。中には当たりの東京校


「なわけねぇだろ」


やっとだと目を輝かせながら入るAの言葉と行動と時間に、真希は容赦なく尻蹴りを叩き込んだ


「いてて…いやほんと…素直にごめんなさい…」


自分の方向音痴さを舐めてたとボヤくA

顔が一段と暗いそれにマジだと真希は目を細める


「怪我は」

「真希せんぱい…おまいう？」


本当に頭大丈夫か？と今にも聞きそうな顔にまた回し蹴りを決める真希に、パンダは宥めるように真希を座らせた


「作戦会議もギリまだだったし、大丈夫だろ」

「しゃけ」


甘いな、とため息をつく真希


いや、真希さんも充分甘いけど？なんて言葉を押し込めながら野薔薇は隣のスペースをぽんぽんと叩く


「ん、アンタこっち来なさい」

「はーい！」


正直に座るAになぜか突っ込まれない虎杖がまたイジメ？と自分を指した時、それを遮るように真希が問うた


「そういや、肉弾戦しかして来なかったが、Aの術何だ？」

「うーーーん……俺は妖術専門だから特にそれといったやつは無いんだけど」

「妖術ってなんだ？」

「一旦スルーするね！」

「A！？」


補足：Aの妖術所持は中々有名である

(”妖術を持ってる”という事実しか有名では無いため、概要があまり知られていなくハンデにもならないし、下手な呪詛師避けにもなる。)


顎に手を当ててうーんと悩むAが呪術界の常識はまだまだな虎杖を置いておき、悩んだ末の答えを出す

ぴん。と人差し指を立てた

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