【呪術廻戦】高専肉食系男子多い説を男子が証明しようと思います 2

肉食系×伍拾参 ページ15

「くひひっ！刺したのはアンタ＿＿」


女の子の声が、途切れる。

どくん。心臓が、女の子の心臓が、呪霊のはずの心臓が、強く脈うった


「…は？」

「やっぱ君が本体じゃないんだ〜、どう？俺の演技と捨て身作戦！あやつり人形にしようと瀕死にしたこの人達も意味なかったね！条件は自分に服従している人間。生きてないと駄目っぽいし、中々扱いずらいね〜でも盾にしたのは流石にクズすぎて予想外だよ〜、流石、考えることが＿＿


＿＿って、もう無理か。」


Aの手の内に潜んでいた、ひとつの竹菅


「ありがとーね」


こくり。その中に吸い込まれるのは、白い狐


「菅狐…か…！」


死にかけの女が、血に体を付けながら見下ろすAを睨みつける。


形成逆転。


上手くいったとAは口角を上げ、竹筒を仕舞った


「あはっ、死にかけ解説ありがとーね！
本当は結構目立つんだけどさ、君がまんまと投擲に目がいってくれたお陰で上手くいったよ！

管狐。竹筒に普段は入っている式神のひとつ。煙のように縮小する。飼い主が蓋を開けると出てきて、人を呪い殺す、一種の使い魔である。


なーんて、俺の事を探っているどっかの誰かさんに聞かせてあげたら、すっごい喜ぶだろ〜ね！

って、言っちゃった！！やっちゃったね〜！俺殺されちゃうよ！」


好奇心を全面押し出していたAが、白目をひん剥いて祓われた女を見下した

まるで吐瀉物でも見るように、冷酷に。


いつもの目とは間逆。それはそれは別人のようで

とてもとても冷たかった。


「あーあ、これが本体じゃないとしたら、この子に悪いことしちゃったかもな〜」

「特級でもなんでもなかったし、もう自分の事過大評価しすぎてるよね！！ちょっと恥ずいやつー！」

「取り敢えず帳を解かなきゃな〜、破壊するか〜」

「あとは瀕死の人たちの止血ー？片腕片足は諦めて貰わないとな〜、あー、こころがいたーい」


手際よく処置を済ませていくA。


呪詛師の片腕すら鼻歌交じりに片付けていたAの血塗れの手が、ある場所で止まった。


「……佐藤…さん…」

【新作情報】五条悟はイケない子→←肉食系×伍拾弐

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