肉食系×伍拾弐 ページ14
まりあが、もう片方の手を、指をばらばらに器用に動かす
周りにいた呪詛師の男達が、一部分一部分切られていく
人形の呪霊
操り人形、日本人形。
怖いイメージと可愛いイメージの入り交じるそれを、具現化したのが目の前の女の子だ
目の前で誰かが死んでも、感情が抜き取られたみたいにどうにもならない。
自分で喜怒哀楽が激しいって言ってたの、ほんと馬鹿みたいだよねー、いつもだったら怒るはずなのに
きっと本心は怒ってて、目の前の女の子を祓い(殺し)たくて堪らないだろうに
「Shall we dance?」
「あはっ、ぜーーーったい＿＿いやだ！」
まりあちゃんの指先が、俺の方を向く
この名前も自称かな。周りのヤツらみたいに俺も操られたら終わりかな。
そんな考えの中、俺は刃を握った
.
人形(ﾋﾄｶﾞﾀ)呪霊というものはどうしてこうも戦いずらいものなのだろうか。眉を顰めるA
というか、もしそうじゃないとしたら、本体は別に、どこかに居る。
そんな考えを捨て置けないまま、ふたりは互いに距離を取る
女の子の動かす指、妖器に込める呪力
互いが互いの技を振ろうとした時、先手から重要になってくる、探り合いの試合
(もし相手が俺を操れる場合、自分から距離を詰めるのは得策じゃないよね〜)
(こちらが先手を出しても、回避される可能性が高い！)
(なら、遠距離からの奇襲で)
(自分以外を身代わりにした攻撃で)
((一気に殺す))
〖第弐妖器・黒狐喪神 �猥鮟値遶�〗
「くひひっ！あんた達、ちょっとは役にたちなさい？」
取り出した刀を構えるA
刀は中距離な筈。そんな女の動揺に、Aは口角を上げた
そして、その刀を振りかぶり、真横に投げる
投擲。その飛んだ刀が綺麗に、一直線に女の子の元へ飛んでいくと、一瞬顔を歪めた女がニヒル顔になり、片手を器用に動かした
刃の先に現れたのは、先程の女の子が殺した呪詛師の死体。投擲した刃が、
その額にぶっ刺さる。
Aの喉奥から、ヒュッ。っと音がから回る
人を殺してないのに湧き出る恐怖が、胸中に溢れてとめどない
「可愛くないもんはいらないわよ！」
女の子が捨てた、刃の刺さった死体が冷たい地面にほおり出される
「死体は可愛くないもの！」
その一言。
いくら呪詛師だとしても、人は人。
軽々しい命というものの考えに、Aは頬をひくつかせた
.
「…君、呪いだとしても度が過ぎるよ〜？」
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亜麻葦(プロフ) - 笹かまさん» 祝ってくださるだけ凄く嬉しいです…！ありがとうございます！！更新頑張ります！(涙) (2021年1月12日 8時) (
レス) id: cfeb7c9eca (このIDを非表示/違反報告)
笹かま(プロフ) - 1日…過ぎてしまった……。申し訳ないです(;-;)えっと、誕生日と第2部突入…おめでとうございます！これからも更新、無理のないようお体に気を付けてください！ (2021年1月12日 7時) (レス) id: 355c7a539d (このIDを非表示/違反報告)
亜麻葦(プロフ) - りあさん» ありがとうございます！うわわ！嬉しいです！今後ともご贔屓に笑 (2021年1月11日 17時) (レス) id: cfeb7c9eca (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - おめでとうございます！！いつもめっちゃ楽しく読ませてもらってます。これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年1月11日 17時) (レス) id: a466be600e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜麻葦 | 作成日時：2021年1月9日 18時
