【呪術廻戦】高専肉食系男子多い説を男子が証明しようと思います

肉食系×弐拾捌 ページ29

「…なんで俺がこのデザインなの〜？」

「意外と似合うと思ってさ。意外と！」


Aの目の前には、五条がカスタムした制服。

ぴらりと肩部分を持ち、全身を広げられたその学ランは、至って普通のもので。


カスタム部分は何処かと問うたAに五条はひへりと不気味な笑みを見せた


「僕の香水振りかけたからね〜」


肩に乗せられる、大正時代かと突っ込みたくなるようなパンカラなマント

五条の趣味に意外性を持ちながら、投げかけられた言葉をAはゆっくりと認識していった


「香水！？…え〜、目隠しセンセーの香水の匂いってさ、僕あんま好きじゃないんだよね」

「…マジ？」

「マジ〜！」


薄くかけられたマリン系の香水の匂い。

軽い男だと思われるこの匂い(偏見)にAは鼻を小さくひくつかせ、自分の柔軟剤が取れてしまうと女子力のありそうな思考を回した


「ん〜、じゃあさ、今度買いに行こうよ」

「せんせーの香水を〜？」

「もちろーん、デートだよ♡」

「俺香水やだぁ〜！」

「ファ〇タグレープ一年分」

「乗った！！！」


やーくそく。とAの目前に差し出されるながーい小指

小指がこんな長くあってたまるかとその指にAも細い指を絡めた


(ちなみに、一生分にしなかったのは来年になっても1度はこの方法で釣れると思ったからだ)


.


記錄-2018年7月

西東京市 英集少年院

同・運動場上空


「おい、なんだアレ？」

「ドレ？」

「アレだよ！！卵みてえな！！」

「だからどれだよ！！」


特級仮想怨霊(名称未定)

その呪胎を非術師数名の目視で確認

緊急事態のため高専一年生3名が派遣され＿



＿＿内1名死亡


「…あーあ、俺の出番は無いのかな〜？」

「ま、無くても無理矢理作るんだけどさ。」


「ねぇいーじーちーさーん！！！なんで俺は行っちゃダメなの〜！！」

「あの…幾ら五条さんお墨付きのAくんでも、まだ術式や呪術も未定で訓練すらしてないので…その…」

「上が認めてくれなかった？」

「まぁ…そういうことに……。」

「たしかに、初任務がとっきゅーかそーじゅれーなんとかかんとかってのも普通に考えたら変なのか〜…うーむ……」

「そうなんですよ。だからAさんは寮でゆっくりか、訓練を…」

「だったらさ！上の人を説得すればいいんだよね！！！」

「…え？」

肉食系×弐拾玖→←肉食系×弐拾漆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す