結構短気 ページ17
爺ちゃんに挨拶をして呪術高専に向かう。自然が溢れる坂道はどこか見覚えのある風景だった。五条の説明を聞きながら意識はぼーっと、別のことを考えていた。
五条、やはり聞いたことがある。今世の私は呪術界に全くもって関わりがなかったから、多分前世で聞いた名前。
「どーしたの？僕の顔をジーッと見つめちゃって。惚れちゃった？」
「……ど突きますよ」
「あっコラっA！」
センパイにタメ口だった悠仁に言われたくない。私の心は旦那様一筋だバーカ。
「あ、そうそう。二人とも今から学長と面談ね。下手打つと入学拒否られるから気張ってね」
「ええ！そしたら俺即死刑！？」
「なんだ。貴様が頭ではないのか。力以外の序列はつまらんな」
旦那様の声！！！と、思った矢先に頬を叩く悠仁。もっと丁重に扱って頂きたい。
「わりー先生。たまに出てくんだ」
「愉快な体になったねぇ」
残念な気持ちになっていたら、次は悠仁の手の甲に旦那様の口が。ウッ声がいい。好き。
「貴様には借りがあるからな。小僧の体をモノにしたら真っ先に殺してやろう」
「…宿儺に狙われるなんて光栄だねぇ。あと、Aはいいの？」
「軽々しく名を呼ぶな。殺すぞ」
パチン、悠仁が手の甲を容赦なく叩く。だからもっと丁重に扱って頂きたい。
「やっぱコイツって有名なの？」
両面宿儺の説明を聞く。まごうことなき呪いの王。旦那様そんな凄かったんだ…私が知らないでなんで五条は知ってんだよ、ジェラシー。
「Aは知ってたんじゃないの？」
煽りか？？五条。
「……初耳ですよ。あんまりそういった話をしたがる人ではありませんでしたから」
「へー、Aにとって宿儺は人間だったんだね」
もしかして要らんこと言った？うわっ最悪。いと反省。
「そー言えばA」
「んー、何」
「お前って結局宿儺とどういう関係なの？」
少し、考える。今答えて良いものか。まぁ、結局後で喋ることになるなら今も後も変わらんか。
開きかけた口を五条が人差し指で静止させた。驚いて口が閉じる。
「ダメダメ。こんな所で言っちゃ」
「えーなんで」
「僕、楽しみは取っておきたいから」
「……今も後も変わらないと思いますけど」
「分かってないなーA」
イラッ。落ち着け…私。今コイツに刃向かっても返り討ちにあうぞ。本当に落ち着くんだ私。
「まずは学長に挨拶。話はそれからね」
私たちを迎えたのは可愛いに囲まれたオッサンだった。全部手作りっぽい。
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ゆうちゃんンンン(プロフ) - コメント失礼します。この作品を作っていただきありがとうございます。大好きですもし良ければなのですが、前世の記憶が無いバージョン？を作って欲しいなと思っています。自分、悠仁と宿儺推しでして、図々しいと思われるかもしれませんが気が向いたら作ってほしいです (8月2日 13時) (
レス) @page50 id: f5df7aa05f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 大好きですぅぅ (2022年1月25日 1時) (レス) @page50 id: 639ef9d5fe (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - タイトルがモロ好みで作品も最高でした！最後の蛇足も良かったです！ (2021年6月22日 20時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
西 - たまに出る夢主ちゃんのツッコミっぽい口調がとてもおもしろいです。。ありがとうございます。 (2021年3月29日 2時) (レス) id: a86aefda0e (このIDを非表示/違反報告)
宿儺 - 宿儺マジ神かよ♪素敵 (2021年1月20日 19時) (レス) id: c0f52421e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2020年12月19日 15時
