七十七話 ページ34
「やっぱあれAさんなの!?」
「大方Aに呪いをかけた呪霊の仕業だろう。貴様らでは雀色時までかかりそうで敵わん。縛りを設けてやるから早う変われ」
「縛りの内容はなんだよ」
『あらあラ縛り結ブの?やめトいたラ?』
『そうソウよくないヨクナイ』
またもや突然3人の前にAの幼少期であろう姿が現れた。しかし今度は2人も出てきた。しかも容姿が先程出てきたAとは少々違かった。片方は鈍器で殴られたかのような傷が頭にあって血を流しており、もう片方は上等な袴を着ており目立った外傷はなかった。
「何これ!?Aさんが2人もいるんだけど!?」
「チッ!渾ッ!!」
すぐさま伏黒が渾を出し、A2人に襲いかかる。
渾が噛み付いた瞬間、まるで霧のように消えていった。
伏黒はすぐ違和感に気づいた。アレにはおそらく実態がない。その場合どれだけAに攻撃しようとこちらの体力が奪われるだけである。
渾が噛み付いた時に大した手応えがなかった。逃げられた可能性もあるが呪霊が操ってるだけの人形である可能性の方が高いと伏黒は判断した。
「ちょっとどうすんのよ!」
「アレはおそらく実態がない。ただの陽動役だ!攻撃したところで体力が奪われるだけだ!急いで本体を探し出すぞ!」
『アナタ利口だね。判断ハヤイ。きらい』
『...消えてしまえ』
そう幼きAが唱えた瞬間、伏黒が霧に包まれて行くように消えてしまった。
「「伏黒ッ!!!!」」
「小僧ッ!いい加減体を寄越せ!!貴様を含め人間には手を出さんと約束してやる!!」
「あ゛ぁ〜!!もうわかったよ!!釘崎すまん!宿儺と変わる!!」
「ッ上等!!」
途端、圧倒的な威圧感が虎杖から伝わってくる。
両面宿儺と変わったことが手に取るようにわかった。
「舐めた真似をしおって....ただでは済まさんぞ...」
「...ッ」
虎杖が縛りを設けたとはいえ、呪いの王と2人っきりというのは釘崎にも少々辛いものだった。
しかも、呪いの王は感情を顕にしていた。それもとてつもなく恐ろしく怒りの籠った感情を。
なんつー威圧感。こいつブチ切れてるじゃないの!原因は、十中八九Aが関係してるんでしょうけど、私これ大丈夫よね!?
「小娘、貴様はここで待っていろ。すぐ終わらせる」
「はっ!?ちょっと待ちさな...ってもういねぇし!!!」
釘崎の静止も聞かず、呪いの王は一人でどこかへ行ってしまった。
710人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪華(プロフ) - 愛実さん» 愛実様 お久しぶりです。まさかまだこの作品を待ち望んで下さる方がいらっしゃるとは...。本当に有難い限りです。本日ようやく完結いたしました!宿儺の姉シリーズはこれからも続きますが、気長に完結をお待ち頂けると幸いです。コメントありがとうございました。 (8月16日 16時) (レス) id: 7ea62759ab (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - めっっちゃ続き待ってました更新ありがとうございます…!!!作者様のペースで、更新頑張ってください!続き楽しみに待ってます😊 (8月12日 0時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
YUKIKA(プロフ) - 続き待ってます (2022年12月15日 12時) (レス) @page24 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - お久しぶりです…。作者様が更新できるときまで待ってます。また更新を再開してくださる日を楽しみにしてます…! (2022年2月23日 19時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 棘推しさん» わー!!ほんとだ!1箇所除いて全部間違えてた😂教えていただありがとうございます!!ただいま修正させて頂きました!応援ありがとうございます! (2022年1月21日 22時) (レス) id: b1173b4699 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪華 | 作成日時:2021年7月22日 15時