六十四話 ページ21
『先輩は助けに行かないのかい?』
「しゃけ」
『ふーんそうかい。確かにそちらの方が頭がいいね、先輩は準一級。二級と対峙してもなんの問題もない。そこら辺も考慮されている』
「しゃけツナいくら」
『ははは狗巻家の者は相変わらず話しにくいな。何言ってるか全くわからん。感も時には外れるから会話が成り立たない時があるし、早く慣れないとな』
「しゃけしゃけ」
『あぁ、まぁしゃけが肯定でおかかが否定だろう?それだけはわかったよ』
「しゃけ」
にしてもなんでおにぎりの具なんだろうか。
もう少しレパートリーがあってもいいと思うんだが、そちらの方が分かりやすいし。
いやまぁ、多すぎてもこちらがこんがらがるだけか...。
『さて、私は呪霊狩りに戻ろうかな。また会いましょうね先輩』
「いくら...」
...しゃけじゃないのか。
まぁ、私だってそう思うさ。呪いの王の姉なんか、誰も二度と会いたくないはずなんだから。
おかかと言わないだけ彼の優しさが垣間見えるな。
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少し歩いた後空気が変わる気配がして足を止めた。
...おかしい。どうも変な気配がするな。
それも中と外の両方からだ。
この気配は、呪霊と人間....しかも中の呪霊この前の奴と似てる。
まさか、天元の結界が機能してない....?
部外者が侵入したと考えて動いた方がよさそうだな。
「生徒が危険な時は守ってやって欲しい。」
『はっ!!五条め面倒な呪いをかけたな。しかもこの私に!!!』
そういいながら私は呪霊の気配のする方へと駆け出した。
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ー同時刻ー 五条side
ボボボボッ
急に札が全て赤く燃えだした。
「え?
「妙だな。烏達が誰も何も見ていない」
不可解な点が多過ぎるな...正直考えたくはない。
「GTGの生徒達が祓ったって言いたい所だけど」
「未登録の呪力でも札は赤く燃える」
「外部の人間...侵入者ってことですか?」
急いで生徒達の所へ向かった方がいいな。
もしこの前の呪霊なら厄介だ。
「天元様の結界が機能してないってこと?」
「俺は天元様の所に。悟は楽巌寺学長と学生の保護を。冥はここで区画内の学生の位置を特定。悟達に逐一報告してくれ」
さて、到着するまでAが動いてくれるといいんだけど。
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雪華(プロフ) - 愛実さん» 愛実様 お久しぶりです。まさかまだこの作品を待ち望んで下さる方がいらっしゃるとは...。本当に有難い限りです。本日ようやく完結いたしました!宿儺の姉シリーズはこれからも続きますが、気長に完結をお待ち頂けると幸いです。コメントありがとうございました。 (8月16日 16時) (レス) id: 7ea62759ab (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - めっっちゃ続き待ってました更新ありがとうございます…!!!作者様のペースで、更新頑張ってください!続き楽しみに待ってます😊 (8月12日 0時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
YUKIKA(プロフ) - 続き待ってます (2022年12月15日 12時) (レス) @page24 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - お久しぶりです…。作者様が更新できるときまで待ってます。また更新を再開してくださる日を楽しみにしてます…! (2022年2月23日 19時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 棘推しさん» わー!!ほんとだ!1箇所除いて全部間違えてた😂教えていただありがとうございます!!ただいま修正させて頂きました!応援ありがとうございます! (2022年1月21日 22時) (レス) id: b1173b4699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪華 | 作成日時:2021年7月22日 15時