本性を見せない宿儺の姉［両面宿儺］

五十八話 ページ15

「貴様ですら負けるというのか？」

「まさか！この最強の僕に敵う相手なんかいないよ。ただ勝負に勝っても完全には殺れないからお手上げってだけ。不老不死者なんて最強の僕でもどうしようもないよ」

「ふむ...ではその呪いというのは？」

「さぁ？どんな呪いをかけあってるかはわからない。複雑怪奇すぎる。ただ、禍々しい呪いだったね。あの禍々しさが憎悪なのか愛ゆえなのかは知らないけどあれは確実に呪った相手を殺せる呪いであることは確か」

五条はニヤッと口角を上げながら

「まっそれをどう利用するかはお宅らに任せるよ。じゃ僕はここらでお暇しようかね」

「まて五条」

「ん？なに？」

「貴様、両面宿儺の姉を気に入っていたと聞いていたが、虎杖悠仁と同じように守る気はないのか？」

「なになに〜僕に邪魔される方が好み？
...悠仁の方は勝てる可能性を持ってるし、何より悠仁はつい最近までは一般人(ひじゅつし)だった子だ。しかも15歳、それなのにDKも満足に過ごせないで死ぬなんて可哀想過ぎるでしょ。
けど、Aは違う。1000年前から宿儺と共にいて、しかも不老不死ってことは殺すことができない。性格とかは好きだけど宿儺に味方する以上何がなんでも殺さないと非術師まで影響を及ぼしかねない。僕だってちゃんと呪術師として動いてるってこと！わかった？おじいちゃん」

「.......」

「じゃ、またね〜。あっ夜蛾学長は2時間くらいでくるよ〜」

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