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輝きとコール音 ページ6

side.in

友達第一号宣言から、大ちゃんと毎日遊んでいる。

寒いのに海へ入ったり、噂の駄菓子屋に行ったり、時には大ちゃんの家でゲームをしたり。
もちろん彼の部活があるから、その日はコインランドリーでお喋りだけをした。

この町は自然豊かで、俺の心を潤した。
でもきっと、それに気づけたのは大ちゃんのおかげなんだって思う。
彼と出会ってから毎日がキラキラと輝いているんだ。


「ひまだなぁ…。」


もうすぐ試合だという彼のサッカー部は、夜遅くまで練習を重ねている。
隣の市まで行かないと相手校がいないから、試合は貴重なんだって。


「俺も随分と大ちゃんに絆されたもんだ。」


最初はただのうるさくて、デリカシーのない奴って思っていたけど、今となっては物怖じしない彼の優しさが心地良い。

彼が来るまで寝ていようと、洗濯機のスタートボタンを押してベンチに横になる。
グルグルと洗濯物が回る音がいい感じに眠気を誘っていると、突然携帯が鳴った。


「っっ…!」


着信画面に映し出された名前。
嫌な汗が吹き出し、生唾を飲み込む。
もう10回は鳴ったコール音に観念して電話を出た。


「も、しもし、」

『はぁ…やっと出た。たく、一回で出ろよ。』

「…ん、ごめん。」


彼の声を聞くのは一体いつぶりだろうか。
身体の芯から冷えていくのが自分でも分かる。


『あんた今どこにいるの。』

「ごめ、言えない…。」

『言えないってさぁ、いろんな人に迷惑かかってんの分かる?光くんだって心配してんの!あんたの気持ちもわからなくないけど、いい加減振り回されるこっちの身にもなれよ!』

「そ、だよね。」


あぁ、彼の言ってることはすべて正しいんだ。
だけど、その正しさは今の俺にとって重荷でしかない。



''絶対見つけるから''
そう言って切られた電話は虚しく音を響かせていた。

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とりてん(プロフ) - (名前)さん» 間違えてパスをつけてしまったので外しました!すいません。 (2018年4月10日 23時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 2のパスワード教えてください。 (2018年4月10日 23時) (レス) id: 1240e3c3c3 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - natsuki0808さん» まさか泣いていただけるとは思ってもおらず…達成感でいっぱいです。ありがとうございました! (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - ゆうみさん» そう言っていただけると書く方も楽しくできます!最後まで読んでくださりありがとうございました! (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - 遥華さん» 更新を楽しみに待ってくださりありがとうございました!その言葉がとても嬉しいです。次の作品も楽しみにしてもらえれば幸いです。 (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とりてん | 作成日時:2018年3月20日 0時

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