失点と友達 ページ18
side.ar
試合結果は、3-2で俺たちの勝利。
他の部員のように喜びたいところだけど、俺の気持ちはどんよりとしていた。
『そんな気にしなくて大丈夫だよ!』
『そうだよ。失点が2つとも大貴のせいで、ほとんど活躍できてなくても勝ったから誰も気にしてないって。』
慰めてくれる裕翔とは反対に、知念の辛辣な言葉にぐうの音も出ない。
昨日の出来事が全く頭から離れず、ミスを連発。
前半終了ととともにベンチに下げられ、監督にこっ酷く怒られた。
『……悩みでもあんの?』
「いや、その…」
落ち込む俺を見かねた知念の優しさが嬉しいけれど、なんとなくいのちゃんの話をするのは気が引けて。
口籠っていると溜息をついて急に頰を引っ張られた。
『あのね、大貴がいくら馬鹿でも一応友達だから。困ったことがあったら聞くし、1人で悩むよりはマシでしょ。』
『そーだよ!こんな言い方しているけど、知念は心配してくれてるんだよ、もちろん俺もね!』
余計なこと言うな!って裕翔の脚を蹴る知念。
2人の言葉がじんわりと心を温める。
友達っていいなって改めて思った時、やっぱり浮かんでくるのはいのちゃんの顔。
俺は、いのちゃんの友達なのに。
最低なこと、しちゃって。
言い訳なんてしないで謝ればよかった。
後悔ばかりが募るそんな中、着替えを済ませた薮ちゃんに呼ばれる。
試合のことで怒られると思って恐る恐る近づけば、耳に当てていた携帯電話をそのまま差し出された。
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とりてん(プロフ) - (名前)さん» 間違えてパスをつけてしまったので外しました!すいません。 (2018年4月10日 23時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 2のパスワード教えてください。 (2018年4月10日 23時) (レス) id: 1240e3c3c3 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - natsuki0808さん» まさか泣いていただけるとは思ってもおらず…達成感でいっぱいです。ありがとうございました! (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - ゆうみさん» そう言っていただけると書く方も楽しくできます!最後まで読んでくださりありがとうございました! (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - 遥華さん» 更新を楽しみに待ってくださりありがとうございました!その言葉がとても嬉しいです。次の作品も楽しみにしてもらえれば幸いです。 (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とりてん | 作成日時:2018年3月20日 0時