検索窓
今日:2 hit、昨日:14 hit、合計:93,357 hit

それは親切心から出た行為 ページ13

「もしもし。」

『あっいのちゃん?!よかったぁ出てくれて…この前の電話は気にしなくていいよ。あいつもあいつでいのちゃんのこと心配してるんだ。』

「えーと、あの、」


電話を出たのがいのちゃんだと勘違いして話し出した男の人。
返事に困っていると、大丈夫?と声がする。


「すいません。俺、いのちゃんの友達の有岡って言うんですけど…。」

『いのちゃんの、友達?』


怪訝そうな声にどきりとする。
そーだよ、友達ですよ、歴とした彼の友達ですよ!


「今、いのちゃんここにいなくて。ご用件は?」

『用件ってか…有岡さん、そこってどこですか?』

「どこってコインランドリー…です。」


意味不明な質問に困惑すると、そうじゃなくて地名とか、と声がする。
これ答えていいのかな?
だけどこの人いのちゃんの知り合いっぽいし…


「えっ…と、◯◯ですけど。」

『なるほどね、ありがとうございます。』

「あ、あの!いのちゃんとどう言う関係なんですか?」

『あー、仕事仲間って感じかな。

あの、俺がわざわざ言うことじゃないんですけど、何があってもいのちゃんの友達で…いてあげてください。』


そう言って切られてしまった電話。

仕事仲間って?
何があってもってどういうこと?



着信履歴に表示されている 八乙女光 の名前。



勝手に電話に出たこと、ここの場所を喋ったのがなぜか気まずくて、履歴を消してしまった。


「ごめん、いのちゃん…」

ラジオの声と彼の名前→←刺さりっぱなしの何か



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (197 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
378人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

とりてん(プロフ) - (名前)さん» 間違えてパスをつけてしまったので外しました!すいません。 (2018年4月10日 23時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 2のパスワード教えてください。 (2018年4月10日 23時) (レス) id: 1240e3c3c3 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - natsuki0808さん» まさか泣いていただけるとは思ってもおらず…達成感でいっぱいです。ありがとうございました! (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - ゆうみさん» そう言っていただけると書く方も楽しくできます!最後まで読んでくださりありがとうございました! (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)
とりてん(プロフ) - 遥華さん» 更新を楽しみに待ってくださりありがとうございました!その言葉がとても嬉しいです。次の作品も楽しみにしてもらえれば幸いです。 (2018年4月10日 22時) (レス) id: 3eeda2cba1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とりてん | 作成日時:2018年3月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。