第51話 ページ5
.
今日の星野さん、本当に変な感じだったなあ。
『あれ、これって…忍の……？』
星野さんが走り去っていく際、何かが落ちたので拾い上げるとそれは、今日忍がつけていた眼帯だった。
なんで、星野さんが……？
星野さんの姿が見えなくなった方へ目を向ける。
『届けてみるか…』
私は眼帯を手に、星野さんを追いかけた。
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
星野さんはっと……
確かこの辺に消えた気がしたんだけどなあ……。
どこだろう、そう思いながらキョロキョロしてると
ふと、話し声が聞こえ耳をすませた。
あれは…忍と蒼と星野さん……？
忍「世話になったな、メガネ女。ちとハデに暴れすぎた」
蒼「ごめんね、星野さん。こいつ暴れすぎて星野さんに変なあだ名ついちゃって…俺なんか謎のゴリラ少女だぜ…？ははは……」
蒼はそういって苦笑した。
爽「いえ全然！見事な戦いぶりでした。…でも、私もAちゃんとちひろちゃんが無事でうれしいです。少しでもお役に立ててよかった…」
星野さん……。
忍「おい、メガネ……じゃなくてえーと…」
爽「星野です」
忍「そーだ、星野。なんつーか、あれだその……」
忍はいいづらそうにどこか照れた感じに口篭っていた。
忍「…今更だけど、入学式の時、ブスっていって悪かったな。よく見るとお前、全然ブスじゃねーよ。じゃ、じゃーな！！」
『！！』
そういって、忍は一人走り去ってしまった。
嵐みたいだなぁ……。
やっぱり、いいところ…あるんだよね。
それにしても…
そういう事情だったのか……。
蒼「A、いつまで隠れてるの？」
『！！…バレてた？』
蒼「多分忍は気付いてないよ。じゃないとあんなにべらべら喋らないよ」
ほっ、よかった…。
蒼「じゃあ、俺はもう行くから。Aも忍のところへいってあげなよ」
『え…？』
蒼「じゃあね！」
蒼はそれだけいって去っていった。
って…
ほとんど自分一人で喋っていっちゃったよ…。
………蒼は、私の気持ちに気づいてるのかな。
いや、恐らく気づいている。
気をつけないと。
『それにしても…�爐皚瓩辰董帖帖�
自分でいったことに気づいてないんだろうね。
『はやく気づきなよ…バカ蒼』
私は遠くなっていく蒼の背を見つめながら呟いた。
『…星野さん、あのバカたちに付き合ってくれてありがとう』
爽「い、いえ！」
『さっきの言葉、嬉しかったよ。じゃ、またあとでね！』
爽「〜〜っ、はい！」
私は星野さんの声を背に歩きだした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆有岡 潮音☆(プロフ) - 紫苑歌さん» こっちこそさ〜(*´∇｀*)蒼がちひろを好きになる展開はちょっと寂しいさ〜(;_;)蒼大好きさ〜(*´д｀*) (2016年8月15日 23時) (携帯から) (
レス) id: d78d76dec2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠乃(プロフ) - あっ…あれ？？？？ちょっと死んでくる(追い抜いてやらァ予告しとく)更新！！お疲れ様っす！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 86e2518c33 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑歌(プロフ) - ☆有岡 潮音☆さん» ありがとうございます！！！わあああ蒼くん好きだといってくれて凄く嬉しいです、、！！みなさんの蒼くんに対する反応がすごく気になっていたのでそれを聞けてとても安心しました、、ありがとうございます！ (2016年8月14日 22時) (レス) id: 06fa4280fc (このIDを非表示/違反報告)
☆有岡 潮音☆(プロフ) - 好きです！鈴木君!!大好きさー！オリキャラの蒼も好きさ〜(*´∇｀*)更新ファイトさっ!! (2016年8月14日 21時) (携帯から) (レス) id: d78d76dec2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑歌(プロフ) - 瑠乃さん» わろたwwww (2016年8月13日 8時) (レス) id: 06fa4280fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬成 | 作成日時：2016年7月26日 0時
