ただの高校生です (ページ21)

今日:6 hit、昨日:18 hit、合計:16,946 hit

最後の帰り道ページ21

あれから1年、

最高の高校生活ができた

自分では結構そう思う

桜が舞う3月

ちょっとだけ肌寒さが残る季節

私達は卒業した

帰り道、話したい事があって侑と公園で話す

.

.

『侑、、別れよっか』

侑「、、は？」

侑「何でや？」

今まで聞いたことのないくらい低い声

侑「俺、なんかしたか？」

『何にもしてない。』

『私ね、東京に行くの、』

侑「知っとる」

侑「でも、そんなん関係ないやろ、」

そんなに悲しそうな顔しないでよ

『侑が私より好きになる人が居るかもしれない。』

『私は侑が大好き過ぎるから侑から振られたらきっと立ち直れない』

『だから、今、別れよう』

侑「いやや、、絶対いやや」

『お願い、、』

目の前が歪んでくる

侑「俺が有名になっても、どんなステキな人に出会っても、姫乃が好きやったら、、、迎えに行く」

『、、うん』

生暖かいものが頬を伝う

『ずっと、』

『シワが増えても、』

『白髪が生えても』

『ずっとずっと』

『まってる』

ﾁｭ

前に侑がしてくれたみたいに触れるだけのキスをする

私達はその日別れた

今思い返せば

本当に侑が大好きだったんだな

.

.