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まつ毛 ページ7

『…森田のこと、好きで辛いの?』



そう問いかけると、Aは少し驚いた様子で一瞬目を丸くした。



「…そりゃ辛いよ。だって森田くん、本気で女の子と付き合ったりしない」


そう言って伏し目がちになる。睫毛がすごく長い。



森田は、女の子には誰だって同じ態度で接する。これは良い意味でも悪い意味でもある。実際森田は「チャラい」と有名なのだ。



「森田くんは…誰のことも、なんとも思ってないってわかってるから、もうこれ以上好きになりたくないし、封印しようと思ってるの」



Aは切なそうに笑顔を見せる。彼女は、森田のことをよく分かっている。好きなのだから当然なのだけれど、その理解は彼女自身を苦しめているのだと分かり切なくなった。



「なんで好きになっちゃったのかなぁ」



そう言って笑うAの長い睫毛が、少しだけ濡れているような気がした。

いつも通り→←平静を装う二人



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ふうこ(プロフ) - しーくんんんんん (2017年2月24日 9時) (レス) id: c7d5b947cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オレンジ | 作成日時:2016年8月11日 22時

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