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一目惚れ ページ1
一目惚れ、といえばそうなのかもしれない。
華奢で小柄な彼女の髪は、栗色でふわふわと揺れるセミロング。
柔らかい雰囲気で、優しそうな子だなぁと思った記憶がある。
俺ってこんなに惚れっぽかったっけ?と不思議に思う。けれど彼女の持つその雰囲気に、飲み込まれてしまったのは確かなのだ。
「吉澤くん、あめ食べる?」
彼女、Aには吉澤くんと呼ばれる。悪くない。他のクラスメイトの女子みたいに閑也、なんて気軽に呼ばれても動揺してしまうだけだ。
彼女の高めの細い声で吉澤くん、と呼ばれるだけで心が跳ねるだなんて、我ながら笑えるくらい純粋だ。
『うん、ありがとう。またいちごみるく?』
「これ大好きなの」
大好きなの、いちごみるくの飴が。
その対象はいちごみるくの飴に向かっている。分かってはいるのに。彼女から発せられる「大好き」という言葉に、顔が赤くなっていないかだけが気になった。
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ふうこ(プロフ) - しーくんんんんん (2017年2月24日 9時) (レス) id: c7d5b947cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オレンジ | 作成日時:2016年8月11日 22時