検索窓
今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:12,917 hit

一目惚れ ページ1

一目惚れ、といえばそうなのかもしれない。



華奢で小柄な彼女の髪は、栗色でふわふわと揺れるセミロング。

柔らかい雰囲気で、優しそうな子だなぁと思った記憶がある。



俺ってこんなに惚れっぽかったっけ?と不思議に思う。けれど彼女の持つその雰囲気に、飲み込まれてしまったのは確かなのだ。



「吉澤くん、あめ食べる?」




彼女、Aには吉澤くんと呼ばれる。悪くない。他のクラスメイトの女子みたいに閑也、なんて気軽に呼ばれても動揺してしまうだけだ。



彼女の高めの細い声で吉澤くん、と呼ばれるだけで心が跳ねるだなんて、我ながら笑えるくらい純粋だ。



『うん、ありがとう。またいちごみるく?』

「これ大好きなの」




大好きなの、いちごみるくの飴が。



その対象はいちごみるくの飴に向かっている。分かってはいるのに。彼女から発せられる「大好き」という言葉に、顔が赤くなっていないかだけが気になった。

彼女について→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふうこ(プロフ) - しーくんんんんん (2017年2月24日 9時) (レス) id: c7d5b947cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:オレンジ | 作成日時:2016年8月11日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。