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Side of You
『莉真はほんとにただの後輩だよ。
あのメールも、変な意味じゃなくて……』
このタイミングかぁ…、なんて
頭を掻きながら瑞稀が寝室へと消える。
数分後、帰ってきた彼が
私に差し出したのは、小さな箱。
『………明日、付き合って10年じゃん。
だから、これ………』
「え……」
『莉真、ジュエリーショップで働いてたからさ
どんなのが人気だったかとか……聞いてて。
あのメールも、サプライズするって言ってたから
酔って俺がバラさないか心配してくれただけ』
「そ、う………だったんだ」
『………浮気してるかと思った？』
いっぱい考えてくれてたのに
勘違いして、信じられなくて申し訳ない。
彼の問いかけに心でごめんなさいって思いながらも
小さく頷くとそっと左手を取られた。
俺の目見て、って優しい声で言われるがままに
瑞稀の顔を見上げると
まっすぐに視線が重なり合う。
『…この指輪さ、生半可な気持ちで
渡してないよ、俺』
「っ…」
『これから、いろんなこと周りで言われたりして
不安にさせることもきっとあると思う。
でも、余計なことは考えんな』
薬指に輝く指輪を細い指先がそっとなでる。
それにちゅっ、と彼が口付けて
そのまま私の手を両手で包み込むと
口元に持っていかれた。
「みず、…き」
『目の前の俺だけ見て、信じろ』
「…………うん、っ」
『俺もAのこと信じてるし
絶対Aのこと裏切らないって誓うよ』
まっすぐな瑞稀の言葉に
もやもやしたものがすうっ、と無くなってく。
ぎゅっと手を握り返して彼に微笑みかけると
ほっぺを赤くした瑞稀が私の膝裏に手を入れる。
ふわっと持ち上がった身体。
突然のことに驚く私に彼はクスッと笑った。
『…………どれだけ俺がAのこと
愛してるか分からせてあげる』
明日は記念日だしね、なんて微笑むと
そのまま寝室へと足を進められて。
甘く重なった唇。
彼の " 愛してる " にひたすら包まれた。
＿＿ Addiction 04 : 不安 Fin.
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あかね(プロフ) - いつも楽しみにしてます！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月28日 20時) (
レス) id: 6b604565e9 (このIDを非表示/違反報告)
★橋本りおんちゅ☆@みじゅきと花村くん担。(プロフ) - ツンデレな瑞稀くんが本当に可愛くて仕方ないです！！頑張って下さい！！ (2018年3月28日 14時) (レス) id: 8f6b235484 (このIDを非表示/違反報告)
れいにー(プロフ) - 出だしから愛ingって最高過ぎます (2018年3月27日 23時) (レス) id: 46097d6eb0 (このIDを非表示/違反報告)
浮所ゆー(プロフ) - もう、むうさんの作品が気になりすぎて夜も眠れません！笑 そのくらい大好きです(≧∇≦)更新、頑張ってください(≧ω≦) (2018年3月23日 0時) (レス) id: 1c82f22996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年3月22日 20時
