【文豪ストレイドッグス】迷い子の夜に救いの星を。5

たとえ間違いだとしても ページ7

非常に今更ではありますが、人により不快な表現が含まれる可能性があります。苦手な方は恐縮ですがご自衛をお願い致します。m(_ _)m

作者より

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殺し屋が殺しに来たり、外回り中に一時ベンチに置いて目を離した飲み物に毒が混入していたり、かなりの頻度で殺意を向けられる事以外は、普段通りの生活が続いている。

それでも警戒していたよりは案外夜帳の行動は静かで、違和感を抱きながらも仕事に励んでいるが、どうもすっきりしない。

あの男なら、もっと大胆な行動に出るかとおもったのだが。
一体、何を考えているのか。

私はちらりと時計を確認すると、パソコンから顔を上げて電源を切った。

そろそろ行かなければ、時間に遅れてしまう。
これから、殺人事件の解決をしに行くのだ。

乱歩さんは丁度別の事件を解決しに行っており、私が選ばれる形となった。

読んだ資料によると、学生の女の子が行方不明になり、その遺体が何故か付近のビルの部屋から出てきたそうだ。

現場は私が知っている場所の近くだった為、『鏡世界』で移動出来るのが有難(ありがた)い。

私は必要な資料を手に取ると、すぐに現場へ向かった。

──────

ごく普通の会社のビルの二階にある一番端の部屋。
その部屋が事件があった場所だそうだ。

再び資料を捲(めく)ると、通常は閉めている部屋だそうだが、たまたま朝にこの部屋を使おうとした会社員が鍵を開けて被害者を発見したらしい。

今疑われて居るのは、発見した会社員の前にこの部屋の鍵を借りて開けて入った人物。
それもかなり深夜だったようで、人目には付きにくい時間であった為、アリバイも信用出来るかは分からないそうだ。

その人物は否認していて、確固たる証拠も動機も無い為、まだ疑いという段階なのだろう。

それにしても、本当にその人物が加害者で無かったとしたら、普段閉めてある部屋に被害者を運び込み、更に鍵を開けずに脱出したという事になる。

その上、鍵を盗み出された形跡は無かったらしく、窓も全て閉まっていたそうだ。

成程、だから探偵社員が呼ばれたのか。

挨拶をしながら部屋を見回すと、一番目立つのはやはり遺体に被せてあるブルーシート。
その前にしゃがんで手を合わせ、ブルーシートを捲ると、そこには情報通りまだ未発達な子供の躰(からだ)が横たわっていた。

だが。

「首から、上が無い･･････？」

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