見透かされてる? ページ7
ご飯が終わって、今はケイト先輩に髪を結んで貰っている。
「よし！なんか今日は上手に出来ちゃった♪」
じゃーん！と言われてできた髪はケイト先輩と同じポンパドールだった。
「流石だね。凄く上手に出来ているよ。」
「あぁ。俺も妹に言われてやることはあるが、ここまで上手くは出来ないな。」
『今日もありがとうございます。自分で早く出来るようにします…』
「えー、別にできなくても良いのに〜。けーくん、Aちゃんの髪結ぶ時間好きなのに…」
しょぼん、という効果音がつきそうな顔をされると強く言えない。
自分が悪いことをしてしまったような気がして、謝ろうとした。
『す、すいま＿＿＿＿＿』
「ま、Aちゃんの好きなようにして欲しいんだけどね！それに、謝られるようなされてないよ?」
『…ありがとう、ございます。』
ケイト先輩はいつも欲しい言葉をかけてくれる。
そんな言葉に泣きそうになっている僕は弱のいだろうか。
「というかケイト先輩、Aとお揃いにしたいからってずりぃー！」
「あはは、バレた?」
「バレバレっすよ！A、明日は俺と同じハートを描こうな！」
『え、あ、うん…』
話を急に振られ、曖昧な返事をしてしまった。
こういう自分が大っ嫌いだ。
なんで皆みたいに出来ないんだろう。
ケイト先輩みたいに、できることを増やしたいのに。
ケイト先輩みたいに、気遣いが出来たら良いのに。
「Aちゃん?Aちゃん?」
『あ、何ですか?』
ダメだ、ぼーっとしてた。
こういう考えすぎるところも嫌いだ。
「…ううん、何でもないよ！というよりリドルくん、そろそろ15分が経ちそうだよ。」
そっか、ハートの女王の法律でそんなのがあるんだっけ?
そう言われて、リドル先輩は時計を見るポーズをしてから
「確かにそうだね。1年は移動教室だろう?早く移動した方が良いはずだ。」
そう言われて焦り始めるエースたち。
僕は焦りも感じない。
自分は他の人と違うのだろうか。
…愚問だな。
「じゃあ、またな。Aはまた部活でな。」
『はい…』
「A、エース達を見張っておいてくれるかい?」
頼み事…
『…はい。』
「Aちゃん！」
『…はい。』
「頑張ろうね！」
『！…はい…』
他人事じゃなかった。
「頑張ってね」ではない言葉。
やっぱりケイト先輩は僕の心を汲み取ってくれる。
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???絵が上手になりたい???(プロフ) - 色々と好きです。口調とかもちゃんと合ってるし、内容も面白いのでもっと伸びるべきだと思います。憧れです。これからも応援させて頂きます。頑張ってください！ (2023年2月23日 22時) (
レス) @page7 id: 9ad4f58c08 (このIDを非表示/違反報告)
何でも神という人 - 神、クルーウェル先生の口調あってると思いますよ？違和感感じませんでした、とってもいい内容ですごいと思っています！これからも頑張ってください (2023年2月20日 12時) (レス) @page45 id: 7833b75180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠彗(すいすい) | 作成日時：2023年1月8日 17時
