ゲームオタクがまたトリップしたら普通になってた １

番外編　アンケート ページ28

私はしきかんどのにお願いして元の世界に戻り、ＭＯＴＨＥＲについての情報無いかとスマホでTwitterを見ていた。

「ホワァッ？！」

思わず女の子にあるまじき声を出してしまう。

それは仕方ない、だって公式が……。

「アンケート、ですとぉッ？！！」

すると隣で私を抱きしめていたしきかんどのが、スマホを覗き込む。

画面にはＭＯＴＨＥＲプロジェクトのアカウントが、初のありがたすぎるアンケートについての投稿をしているのが映っている。

光の速さのような速度でタップし、飛ばされたページにTwitterでの名前を入力。そしてキャラクターの画像をランダムで選ぶところがあったけれども、しきかんどのが出なくて結構ショックだった。

まぁ、本人に慰められるという特権を持っているのは私だけだけども。

「……本当にAは僕が好きなんだな」

「会う前から重度のしきかんどの大好き人間だったからね」

そう言うと、本人がスリスリしてくる。

好きなキャラクターを１０人(敵も可)を選んだけど、もちろんしきかんどのが一番好き。迷いなくそう書くと、更にデレてくる推し。

そして誰のどんなグッズが欲しいかを聞かれたので、しきかんどののグッズと結構広い範囲でやっておいた。

隣に居る本人、流石にそれは少し恥ずかしがるかと思えば喜ぶ。

アンケート終わった後にびっくりした事があったんだけど、流石ＭＯＴＨＥＲの公式。惚れ惚れするようなセンスを感じたね。

好きなキャラクターの後に地味に好きなキャラクター３人を聞かれたけど、まさかそれがビックアップされて画像をダウンロードできるようになるなんて。

ちなみに選んだのはサルサとモブ２人。

１人は……どんなに体当たりしても絶対に落ちない、バランス感覚が良すぎるエンパイアポーキービル内の工事現場フロアに居たおじさん。

そしてもう１人は……お金無いから部屋を出ずにＹＡＤＯに止まり続け、最終的には誰も居ないからＹＡＤＯを乗っ取ってオーナーになったモヒカン頭のお兄さん。

我ながらチョイスが２つ変だなって思った。

それと入れようか迷ったけど、クラブチチブーに行く為に崖を登って行こうとし、最終的にはかけた時間が無駄になったおじさん。

……全部モブで統一した方が良かったかな。

とりあえず、しきかんどのが「襲っていいか」と耳元で若干息を荒くさせながら聞いてくるんだけど、既に服の中に手を入れているし首筋にキスをしてくるから、絶対にそれは阻止する事にした。

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