ゲームオタクがトリップしたら何故か最強になっていました２

番外編 ありがとうの日 当日 義理編 ページ21

という訳で……ありがとうの日、当・日！

あの子が居なくなってしまってから、誰かにお菓子を心を込めて作ることも無くなった日。

……ミツキ。

それより！ 今日はちゃんと渡さないと、あの大変だったこのみ集めが無駄になる！

まずは勿論…………。

ニッポリートさんから！


だって居候させてもらってるし！
これは感謝をしないでどうする！

来年？ いや、今しかない！

〜・〜

「ニッポリートおじいちゃん、本当にありがとうございます！！ 食べやすいようにソフトに作りました！」

「おぉ……Aちゃんでねか。おらにくれるんだなぁ」

「ノッポリートさん、明日も頑張ってお墓を掘り続け、長生きしてくださいね！ もしもの時は私がそれから代わって掘るので！」

「そんときは頼んだだよー」

「任されました！」

━━ニッポリートさん、こんな喋り方だったかなぁ……？ この人の口調については大目に見てください by水性━━

〜・〜

「リュカー！ ダスター！」

「あっ、クマトラとAさん！」

ちなみにクマトラとは途中で会って、先に渡してあるよ。

「旅の時は色々とありがとな！」

そう言ってクマトラはリュカとダスター、そしてボニーにも渡す。

もちろん私も全員に渡す。

「改めて考えると、やっぱり辛かったり大変だったけど……なんか楽しかったよね」

「そうだな、でも俺達は心も体も十分すぎるほど鍛えられた。これからはどんな困難も、乗り越えられる」

「たまにはダスターも良いこと言うじゃねーか！」

そう言ってクマトラがダスターの背中を叩く。

「痛い痛い！ クマトラ、強い」

うん、私から見ても痛そう。

「そ、それで！ Aさん、このクッキーって━━。」

「勿論、仲間用このみクッキー」

「少しくらい期待はさせてくださいよおぉ！！」

「そう言われてもなぁ……」

「クゥーン……(リュカ……必死だね)」

〜・〜・〜

ｺﾝｺﾝ

「Aです」

ｶﾞﾁｬｯ

「あら、いらっしゃいAちゃん！」

「A、来たんだな！！」

ドアを開けたところから、フリントさんが見える。しきかんどの……は、居ないみたい。

「来たよ、それにしても……いつも以上に元気というか、気合入ってるね」

「クラウスったら、ずーっと家の中でソワソワしてて、朝から落ち着きがないのよ」

「なっ？！！ それはいいだろ！」

「だから、もう１人のクラウスは外に行っちゃったのよね」

━━━━
思ったより長かったので続きます。

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