灯火の星 外伝 夢小説

番外編　仲良くなりたいんだ ページ17

◇これは灯火の星が終わった後の話。いつも水性はそうやって番外編を書いて、物語を番外編に追いつかせるように書いてます。つまり番外編が、本編に関連する事だったりします。

「リュカくーん！ あ〜そ〜ぼ！」

「……。」

「無視？！ 待って、流石に傷つくんだけど。確かに前は敵同士だったけど、本当に仲良くなりたいの！ お願いだからぁ〜！」

けれども、リュカは若干面倒くさそうに私を見る。

「それでも副指揮官なんですか？」

「あぁっ！ 一番気にしてる事をピンポイントで突き刺して来たぁっ！！ リュカくんったら酷いなぁ、もうっ！」

けれどもリュカの表情は変わらない。

「酷いのはどっちですか。貴女こそ今までどんなに酷いことをしてきたか、分かってるんですよね？」

「………。」

たしかに、やった事は事実だ。ほとんどポーキーのせいだけど、それを実行したのは私。でも、そうしないと本当に守りたいものが守れなかったから。

「まぁ、ね。色々とやったよ、でもね。本当にリュカくんと友達になりたい、そう思ってる」

「……それ、言い訳ですか。やった事は変わりません」

冷たいな。

「わかってる。でも私は好きで軍にいた訳じゃないし、副指令官には肩書きだけ勝手にされた楽観主義者だし？ 軍でもふつーに、仕事以外は自由にしてたね。けど、ひとつだけ私はモットーしてる事があってさ。

それはね、絶対に諦めない！ って事」

するとリュカは呆れたというか、とても面倒くさそうにため息をする。

「とにかく、僕は友達になんてなりませんから」

「あぁっ振られたッ！！」

「……………。」


すると、リュカを探すネスサンの声が聞こえた。まぁリュカには聞こえない距離からだけど、肉体改造されちゃったから聞こえるんだよね。

「なんか、呼んでるみたいだけど」

「……誰がですか？」

「ネスくん、君の事探してる。声がしたから行ってあげたら？」

「言われなくても行きます」


「リュカ〜！ どこ〜？」

「今行きます！」


今回は聞こえたのか。あ〜あ、また振られたな〜……。私はその後上司に慰めてもらおうと思ったけれども。

「しきかんどのぉ〜、リュカくんがまたぁ！」

『……うるさい、黙れ』


無慈悲……"４歳"年上の話くらい聞いてよ。

若干怒ってるけど、何で怒ってるの。

〜・〜・〜

「リュカ、やっと見つけた！ 一緒に遊ぼう？」

「良いですよ」

「Aも一緒に！」

「でも一応、敵(ヴィラン)側ですよ？」

「意外！？」

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