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階段を降りて少し歩けばそこには恐怖に立ちすくんで立つことすらできなくなった人間がいた。
あーあ、可哀想。今回は果たしていくらドブに捨てたのかな？
声として表に出たその言葉を拾う事すらもできない哀れな人間。
ありがたいかな、ありがたくないかな、私はご主人と一緒にいれたらそれだけでいいのにあなたは邪
魔しちゃうのね、あなたにも帰りを待つ家族とかそういうのいたのだろうに、でも正直ここにきてし
まったあなたが完全に悪いけどさ。
「何も答えてくれないのかぁ、じゃあしょうがない。 ばいばーい、良い来世を！」
ばぁん、静かなこの場所につんざくような悲鳴の代わりに銃声が響く。
物言わぬ何かの背後は淀んだ紅が流れていく。
やがて残響さえ消え去った頃に響いたのは足音で。
「……もう終わりましたか？」
現れたのは鈴谷さん＿＿＿じゃなくてご主人だった。
「うん、もう終わったよ〜」
「全く、今回もサイレンサーはつけてなかったんですか？ あれほどつけなさいって言ったはずなんですけど」
先程の音の発生源を私の手から奪うとじぃっと銃を観察するご主人。
そういえばサイレンサー、つけてなかったな。
「つけようと思ってたんですけど忘れちゃったので……えへ」
そういえば何やってるんだと言わんばかりに溜め息をついてこちらに手を差し伸べてくれる。
なんだかんだいってご主人は優しいんですよ、ね?
……ま、あそこにいる死体はなにも答えてくれないか。
「全く、後で一緒につけにいきましょう。 ほら、A、帰りますよ。 僕だって仕事があるんですから」
「はぁい」
先程のやつから踵を返して歩き出す。かかってもない血を洗い流すかのように雨が降り出した。
あーあ、これで私達が濡れて風邪ひいたら怒られちゃうな。 まぁ、いいか。
「そう言えば今回の客はなんで処理されたのさ」
「それは貴方に関係ないでしょう、というか私が知るわけないじゃないですか。 そんなに気になるなら後で誰かに聞いてください」
「……そうなんだ、分かったぁ」
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蒼鳥掲載済み作品。
企画の方で言っていた「マジェakくんに飼われたい」を実現しました。
ここ最近は女性ライバーさんのものもちょいちょい作り始めていて今のところフラグを立てる必要があるのが一つ(暗い話)なんですよね。
ま、こちらでは公開しないのですけど
(蒼鳥で募集していたワーパレ分も掲載したいですね)
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翠霞(プロフ) - のんさん» ありがとうございます……！リクエストのほうも承りました。消化するのに時間がかかってしまいますが、気長にお待ちいただけると幸いです……！ (2022年4月1日 8時) (
レス) id: 88ea8129dd (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - こんにちは、msrざんを推させて頂いているものです、、！作者様の文章の書き方がすごく大好きです！リクエストなのですが、宜しければメンヘラなmsrさんがヘラってしまう的なお話が見てみたいです・・・！これからも更新頑張って下さい！長文失礼しました。 (2022年3月31日 20時) (レス) @page1 id: 4ff02946c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sui_Ka_zr
作成日時：2021年8月27日 22時
