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「じゃあ針を買いに行けばいいし治すなりすればいいのに、」
「それは正論。でも、私はレコードプレーヤーの寿命を察することが出来ても適切な処置を下すことは出来ないし、もしレコードプレーヤーがちゃんとしていても、また回り続けられるようなレコードを私だけでは作る事が出来ない」
「待って、レコードプレーヤーって意思があるの？」
「あるかもしれないよ、クラシックが好きなレコードプレーヤー、ジャズが好きなレコードプレーヤー、みたいに」
「普通のレコードプレーヤーはそんなことないはずやけど」
「でも人間は違う。一人一人好みがあって、苦手がある。だから人生レコードプレーヤーも好きなレコードくらいあるよ」
「つまり何が言いたいわけ？」
例になぞらえるのが飽きてきたんだな、と段々おかしな方向へ向かっていく話に痺れを切らして本質を聞こうとした。
すると、びしっと音でもつきそうな勢いで彼女はこちらに指を指してきた
「そこで三枝くんの出番です」
「俺？」
「私と三枝くんでその前々からあったレコードみたいなレコードを持ってきて、代わりに入れてあげる」
ない場合は三枝くんに頼んで作ってもらえばいいからね。とあっけらかんに言われて
やっと、何となくだが言いたいことが伝わってきた。
「つまり俺らはこっそりとレコードの管理をして、少しづつ美しい音色をレコードプレーヤーに流させてあげようってこと？」
「うん、そういうこと」
「というか、三枝くんの歌声が入ったレコード、私も欲しいな。いつか作ろっか。」
そう言って彼女は手に持っていた黒い円盤――レコードをこちらに手渡してきた。
作る頃には、この空のレコードは湿気て使えなくなってそうだな、と思いながら受け取った。
こうして俺らは、レコードプレーヤーが好きそうなレコードを選ぶ仕事を始めることにした……ということでいいんだろうか。
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書き手垢にて公開していない作品です。
ちょうどブックトークがあってぱよ元の作品が熱かったのでかるーく作ってみました。
やっぱ駄目ですね。発想がちょっとおかしいしこういうことはするべきじゃない。
あと10月は多分更新はもうしないんですけど(中長編が終わればするかもしれない)11月、或いは12月に企画が控えているのでそちらにて名前を見るかもしれません。
進行度は駄目です。
きみのアール msr ◇→←まるで君は誰も死なせたくないみたいで、 akn △
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翠霞(プロフ) - のんさん» ありがとうございます……！リクエストのほうも承りました。消化するのに時間がかかってしまいますが、気長にお待ちいただけると幸いです……！ (2022年4月1日 8時) (
レス) id: 88ea8129dd (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - こんにちは、msrざんを推させて頂いているものです、、！作者様の文章の書き方がすごく大好きです！リクエストなのですが、宜しければメンヘラなmsrさんがヘラってしまう的なお話が見てみたいです・・・！これからも更新頑張って下さい！長文失礼しました。 (2022年3月31日 20時) (レス) @page1 id: 4ff02946c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sui_Ka_zr
作成日時：2021年8月27日 22時
