髪飾り【鬼滅の刃】 (ページ3)

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いちページ3

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私の家は藤の花に囲まれていて、鬼なんてものが来るはずがなかった

そう、だったのに

「…お母様、お父様…」

血まみれで冷たくなって動かない両親の身体が目の前にある

私の家に、鬼が入ってきたのだ

その鬼は藤の花を燃やし、そして家の中に入り両親を殺した。それはもう、残酷に。私を庇おうとした両親を、目の前で、鬼は、鬼は、

「お前は…殺すには惜しい美貌だ……」

…この鬼は何？お母様とお父様を殺した鬼じゃない。けど…圧倒的な威圧感を感じる

本能が逃げろと警告している。しかし身体が動かない。逃げたいが、両親を残したまま一人だけ逃げてしまうのは嫌だ

なら、私も死んでしまえば＿＿＿＿＿

そう思った瞬間、頸に激痛が走った

「あ''あ''あ''っ？！」

「気に入った。鬼となり私の妻になれ」

ドクドクと頸から何かを注ぎ込まれている感覚がある。痛くて痛くて堪らない

私の身体が…おかしくなってきた。頭がクラクラしてくる

嫌な…

予…

感…が………

「ゔゔゔゔ……っ！」

ヒトヒトヒト

血、ほしい

理性を失った''A''は、死んだ彼女の両親を喰おうと飛びかかろうとする

しかし

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｼｬﾗｼｬﾗ

＿＿＿''にあってる''＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「…え？」

何、何が起きたの？

私は…一体何を？

…私に、似合ってると言ったあの子は誰？見覚えがない

「A」

「…ひっ」

鬼…鬼舞辻無惨…？

さっきまでは知らなかったはずのこの鬼の情報が脳内になだれ込んでくる

この鬼も私の名前は知らないはずなのに、まるで元々知っていたように私の名前を呼んだ

「今日から上弦の陸・A、私の妻だ」

「…はい、無惨様」

…肯定しか出来ない

なんでこんな人…いや鬼の妻に？

どうして…私は…鬼に……

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