髪飾り【鬼滅の刃】

じゅうに ページ14

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あの不死川さん事件(そう自分で呼んでいる)から数日後、私は今日開かれる予定の緊急の柱合会議に参加することになった


…のだけれども






｢…いきたくない｣




実はつい先程、無惨から早く無限城に来るようにと呼び出されてしまった。どうやら鳴女や、総大将である無惨でさえも私の位置を把握することが出来ないらしく、自分自身で行かなければならない


私の血鬼術、"空間操作"を使って




この血鬼術で分かったのは、視界内の範囲と行ったことがある場所に空間と空間を繋げることが出来るということ




本当に本当に心底行きたくないけど、無惨の命令を無視すれば何されるんだろう…

でも緊急で開いてくださった柱合会議に出ないのは良くない。ただ柱合会議がどれぐらいの時間を取るかも、何をするかも知らないから、遅くなったら最悪だなぁ…





うーんと心の中で悩みながら産屋敷邸をウロウロしていると、突如脳内に低い声が響き渡った





"…まだなのか、A"






｢…！無惨、様｣





うわ





"妻だというのに、何故私の傍に居ないのだ？"




声がかなり不機嫌だ。苛ついている様子がよく伝わる。このままでは他人に何か八つ当たりしそうな雰囲気まである







｢…只今向かいます、無惨様｣




"そうだ。それでいい"







ごめんなさい、耀哉さん、あまねさん、柱の皆さん






本当に本当に本当に行きたくない無限城に、行ってきます





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