1ー君を見つけた日 ページ2
今日は生徒会の仕事がない日。
帰って実況撮ろうかな・・・
部活へ向かう人や家へ帰る人でざわざわと賑わう教室。
ふと窓から外を見ると、
「へえ、女子テニス部か・・・」
グラウンドには、早くも女子テニス部の姿が。
サーブの練習やら何やら、
テニスに縁のない俺にはよくわからないが
頑張っているのはここから見ていても分かる。
下降りて見てみようか。
グラウンドへ着くと、
そこには親友のレトルトが。
「あ、キヨ君」
「あれ?部活サボり?」
「アホ。んなことするか、副部長やぞ?」
「そうだった・・・」
「なにがっかりしてんねん」
そんなバカみたいな会話をしていると、
「・・・・・あ」
思わず声が出た。
慌てて口を押さえる。
一目惚れ、ってやつ。
レトルトに気づかれていないだろうかと心配になり、
適当に話題を出してみる。
「ところでレトルトは何してんの?」
「ん〜?桃ちゃん見に来た(はぁと)」
「キモ」
俺らからひとつ下の
テニス部の女子、桃那さん。
通称、桃ちゃん・・・らしい。
レトルトの彼女である。
「まさか、レトルトに彼女ができるなんてな・・・」
「黙れや(笑)」
レトルトに彼女ができるなら、
俺も・・・・・
なんてね・・・。
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作者名:ねふ | 作成日時:2017年3月27日 0時