◎本日もお砂糖です。(６)

◎ワンホールケーキ ページ16

「食べる？」

「食べたい!!」



涼太くんと過ごす２回目のクリスマス。
１回目は一昨年。
昨年は涼太くんがライブで一緒に過ごすことは出来なかった。



涼太「半分に切る？」



涼太くんが買ってきてくれた、
苺が乗っかった小さなワンホールケーキ。



「つつこ」

涼太「食べ切れる？」

「食べ切れるよー」

涼太「じゃあそのまま食べよっか」

「うん」



涼太くん見ながらケーキ食べれるなんて…
こんなに幸せでいいのかなぁ。



涼太「苺、食べな？」

「いいの？」

涼太「いいよ(笑)」



5つ乗っかってた苺。
半端になった苺をくれた涼太くん。
…優しいなぁ。



涼太「どうした？」

「ん？…んー。幸せだなぁって」

涼太「どうしたの急に(笑)」

「幸せすぎて怖くなる」



思わず出た本音。
いつかこの幸せがなくなっちゃうんじゃないかって、時々不安になる。



涼太「怖いのが吹き飛ぶくらい、もっと幸せにする」

「…うん」

涼太「今はまだ堂々と外歩けたりしないけど…もう少しだけ待ってて欲しいな」

「待つに決まってるじゃん」

涼太「よかった。よし、食べよ」



これからもっと幸せになれますように。

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