・続・ ページ14
___…
宮舘「異能力『空亜』」
ラウ「異能力『水龍』!」
宮舘君の亜空間異能でAを閉じ込め、ラウール君の水の鎖でAの動きを封じる。流石に戸惑ったようだ。しかし、直ぐに鎖を壊そうとする。この時は力も倍以上になるから壊されるのは時間の問題だ。しかし、そこは問題じゃない。
Aに一瞬でも隙が出来れば、こちらのものだ
中也がAに蹴りを入れる。まだ動けない為重力が乗った蹴りをまともに喰らう。
中也「悪ぃな、A。重力操作」
「ウッ…ガッ」
ミシミシとAの体から音が鳴る。
太宰「A、目を覚ましたまえ」
動けなくなったAに触れ、異能を解除する。
目から赤い色が消え、体からも異能痕が消える。
「カハッ…ゲッホゲッホ」
中也「Aっ!!」
中也はすぐさまAに駆け寄り、背中を摩る
「く…そが…」
太宰「A、君は、裏社会の人間だ。それは変わりがない事実だ。けど、君なら表社会でも生きていける。そちらの方が合ってる」
「違う…私は…私は!裏社会でしか生きられない!」
太宰「そうだとしたら、君は優しすぎる。任務先に感情移入してるようじゃ、君はこれから先いき残れない。裏社会で生き抜くなら、その癖を治すんだ」
「っ…」
太宰「A、君の努力だって分からないこともない。昔からずっと近くで見てきたんだ。それくらい分かるさ」
中也「A、手前は焦ってたんだ。確かに今回は焦るなというほうが難しいが、普段の調子ならお前は絶対にミスをしない」
「焦っていた?私が?」
中也「そうだ。一旦落ち着け、A」
中也がAを諭すように何度も声をかける。
Aはまだ焦点が合わないようだ。
「なら…私はどうすればいいの…!?焦って、失敗して…私はマフィアでこれからどう過ごせばいいの!!」
中也「成功するまで、殺ればいいだろ。首領だって言ってただろ、無理すんじゃねぇよ。俺だって、姐さんだって、岩雪組だって、首領だって…マフィアは全員手前の味方だ」
太宰「A、君は本当はセンセイの事どう思ってるんだ?」
「…尊敬している。昔から。今だって…!」
太宰「なら、いつかセンセイを裏切ろう思ったことはあるかい?」
「…昔は心のどこかで、「絶対いつか、負かしてやる」ってセンセイに対してイヤになることもあった。それでも、今となればそんなのが小さく感じた」
太宰「結局、君はセンセイもここの生徒も好きなんだ。A、殺しの仕事はもう辞めた方がいい。ここで最後にしたらどうだい?」
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作者名:Maya☆ | 作成日時:2019年8月26日 21時