・『死神』・ ページ13
___…
太宰side
その時、Aの体に黒い異能痕が走る。それに、大きな鎌。
太宰「不味い!君達逃げるんだ!Aの視界から消えろ!!」
中也「A!!」
「どいつもこいつも…私の努力知らない癖に、私にはマフィアしか居場所がないの!!光が当たる世界で呑気に育ったお前らとは違うっ!!私は、いつ死ぬかもわからない、光が当たらない世界で育ったんだ!!」
鎌を振り回す、A。
ああなったらAは自分では異能を制御出来なくなる。要は中也の『汚濁』状態と一緒だ
生徒、Aの部下の岩雪組も避難させる。
業「あれって…」
太宰「Aの本当の異能…『死神』さ」
中也「あれを発動したら、自分では異能を制御出来なくなる。そして、視界に入るもの全てを破壊し、自分が死ぬまで暴れ続けるんだ」
業「それって…まさかAちゃん死ぬの?」
太宰「私がいなかったらね。私は触れた異能を無効化する異能だが、それはまず近づかないとね」
いくら私でも、あの状態のAにこのまま突っ込んで行くのは無傷では済まない。
「あはは、あはは!全員殺シテアゲル♡」
Aの目は赤く染まり、狂ったように笑う。
正直、Aも無傷であの異能を解く方法はない。何かしらして、Aを傷つけて動きを止めないと。
太宰「しょうがない、緊急事態だ。中也」
中也「…分かってるよ。おい、タコ。生徒に見せんじゃねェぞ」
殺「…分かりました」
中也と2人で立ち上がり、Aの前にでる
「マズハ2人♡」
飛びかかってくる、A。
2人同時に別方向に避ける
太宰「相変わらず、スピードが倍以上だ」
中也「どーすんだよ、早くしねぇとAが危ねぇぞ」
太宰「分かっている」
「アーアー、避ケラレタカ。ナラ、モット早クシナイトネッ!!」
先程よりも早いスピードで私の方に飛びかかってくるA。中也側の背後はがら空き。
中也がAの背中に向かって走り出す。
だが、さすがに甘かった。すぐさま、鎌を後ろに振り、近づけないようにAもする
「舐メナイデネ。バレバレダヨ!!」
鎌を振り回す為、どうしても距離が空く。どうにかして、Aの動きをとめない限りは私も近づくことが出来ない。その時、Aの部下達と目が合った。
太宰「中也、Aの部下で動きを止めることが可能な子って何人居る?」
中也「あ?宮舘と、ラウール…じゃねぇか?」
太宰「よし、なら使うよ。宮舘君!ラウール君!手段は問わない!何とかAの動きを止めたまえ!」
宮舘「!はい」
ラウ「え?あ、分かりました!」
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作者名:Maya☆ | 作成日時:2019年8月26日 21時