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・肝試し・ ページ1

___…


次の日、まだ普久間島に残りコンサートホールの修復、従業員の確認など色々していたら夕方


「んー!中也、散歩行こ!」

中也「おっ、いいな」


2人で海辺を歩いていると、E組に遭遇。
そして、どうやら肝試しをするらしい


殺「Aさん、中也さんもどうです?」

「面白そう。行こ?」

中也「手前がそういうんだったらいいぜ」


先生がお化け役を務め、男女ペアで300メートルの海底洞窟を抜ける事らしい。
次々とE組が中に入っていく。私と中也は最後から2番目


「よし、行こう」

中也「おう、コケんなよ」

「わかってるって!…うわっ」


ガシッ


中也「言ったそばから何してんだよ」

「あはは…ごめん。ありがと」

中也「全く…ほら」


中也はコケかけた私を支えてくれた。そして、その後もう転ぶなよと言う意味だろう。手をさしのべて来た。私は素直にその手を握る。
人が壊れる音も好き。けど、1番好きなのはこういう風に中也と過ごせる事だ


「てか…センセイの叫び声しか聞こえないんだけど」

中也「主催者がビビってどうすんだよ…」

「センセイらしいと言えばセンセイらしいけど…」


結局、何も起きずにゴール。
どうやらカップル成立が本来の目的だったと…ゲスいなぁ


殺「にゅや…?Aさん、中也さん、期待通り!!ありがとうございます!!!」

「期待通りって…照れてないけど」

中也「要はこの光景が見たかっただけだろ」

殺「いやぁ、流石ですねぇ」

中村「えっ、Aと中也さんって付き合ってたの!?」

「うん、かれこれもう4年」


生徒達(+センセイ)の目がキラキラと輝き出した。うわぁ…皆ゲスいなぁ
ただ、カルマだけ。どこか沈んだ表情をしていた。あら、言ってなかったかな…?


「んじゃ、センセイ。私らこれからまた“仕事”あるんだわ」

殺「にゅやぁ…そうですか。もっと2人のエピソード聞きたかったですけど、仕事なら仕方ありませんね。頑張って下さい」

「ん、じゃあまた二学期」


私達は皆に背を向けて歩きだす


中也「おい、仕事なんてあったか?」

「ないよ(笑)あの場にいたら多分質問攻め。めんどくさいから逃げたの」

中也「なるほどな。なぁA」

「ん?」

中也「カルマ、気づいてたか?」

「あぁ、勿論」


正直言って、カルマが私に対して好意を抱いていたのは勘づいていた。


中也「いいのか?」

「何が?私には中也が居る。中也は嫌?」

中也「いや、俺もお前がいい」


夕日の逆光の中、私達の影が重なった

・二学期・→



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作者名:Maya☆ | 作成日時:2019年8月26日 21時

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