・続・ ページ41
＿＿＿…
｢ねえ､あれって｣
太宰｢やっぱりね｣
目的地である､とある共同墓地｡
崖下に見えるのは明るい茶髪と深緑のライダースジャケット｡例の彼だ｡
太宰｢行こう｣
｢はーい｣
崖下に降りて､彼の元に向かう｡
太宰｢やァ中也｡大変そうだね｡手を貸そうか？｣
｢久しぶり〜､ありゃ意外と傷深そうな感じ？｣
彼が《羊》からの襲撃を受けることは読んでいた｡
というか､電子遊技場の時から決まっていたようなものだ｡
あそこで彼と《羊》の関係性にヒビは入っていたのだから｡
中也｢太宰…チビ…なんで､ここに…｣
太宰｢仕事だよ｡僕がマフィアに入るって言ったら､森さんは飛び上がって喜んでねえ｡早速いいものを上げようと言って､部隊の指揮権と､ついでに初仕事を押し付けられたんだ｣
｢仕事ってのはね､《GSS》と《羊》の二組織を叩くこと｡どうやら､手を結んだらしくてね｡完全に連携取られる前に叩いちゃうって事｡
大して難しくないから昼前には終わるかな｣
中也｢何が…狙いだ｡
偶然俺と､出くわしたなんて､言うんじゃねえ､ぞ…俺を助けて､恩を売る気､気か…？｣
太宰｢恩？助ける？そんな訳ないでしょ｡君なんか大っ嫌いだし｡僕達はただ敵を皆殺しにするために来ただけ｣
｢君助けても､私たちに利益ないしね｣
中也｢皆殺し…？
《羊》の奴らも､か？｣
｢当然｣
太宰｢皆殺しが作戦の方針だ｡危険な敵組織だからね｡
とはいえまあ､もし同僚の誰かが…敵の内情を詳しく知る誰かが､殺さずに相手を弱らす方法を教えてくれる､っていうなら､作戦の方針を修正してもいい｣
中也｢同僚の､助言､だと？｣
｢そう｡ポートマフィアの同僚だよ｡敵の助言は信用出来ないけど､味方となれば話は別だからね｡そういうもんでしょ？組織ってさ｡ね､元《羊》のリーダーさん｣
中也｢そういう､事か｡
取引､って訳だな？｣
｢さて､どーでしょ｣
太宰｢ただまあ､僕に電子遊戯勝負で負けた誰かさんは､マフィアに入ったら召使いの犬としてさんざん使われる運命にあるだろうけどね｣
｢仲間なら､その傷手当てするけど｡
早く手当てしないと､手足だけじゃなくて他の器官にも影響が出るよ｡どうする？｣
.
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Maya-舞彩-(プロフ) - 天音さん» ありがとうございます（嬉涙）！最後までお付き合いしてくださると幸いです！ (2021年5月23日 21時) (
レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 二人が出会い、少しずつ距離が近づいていく様子がとても悶えました(*´∀｀*)ﾎﾟｯ あと少しで完結してしまうのは寂しいですが、ずっと応援しています(´；ω；`)ｳｩｩ (2021年5月23日 17時) (レス) id: 05f36a1a18 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - 天音さん» 嬉しい限りです…！（歓喜の涙） 更新はノロマですが､これからもセンセイシリーズ含めてよろしくお願いいたしますっ…！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: f262e556de (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - Maya-舞彩-さん» いえいえ！私こそ、いつもMaya-舞彩-さんの書く小説に元気づけられています！ついに二人が出会って、これからどうなっていくのかとても気になります( ^)o(^ ) (2021年4月7日 16時) (レス) id: 05f36a1a18 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - 天音さん» 毎回コメントありがとうございます！！天音さんのコメントが励みになってます……！本当にありがとうございます！期待に添えるよう頑張ります！！ (2021年4月5日 23時) (レス) id: f262e556de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maya-舞彩- | 作成日時：2021年4月2日 12時
