“漆黒の姫”とDEAD APPLE【文豪ストレイドッグス】

・『死神』・ ページ7

＿＿＿…

結局敦君も着いてくることになって…4人で排水溝を出た｡

突如､背筋にゾクッとする気配を感じた｡
この殺気…お出ましかな


｢敦君､芥川､鏡花…私の近くにこれ以上寄ったらダメ｡離れろ｣


刹那､目の前には大きな鎌が振りかぶられていた｡


ｶｷﾝｯ


｢早く！！！｣


鎌をナイフで防ぎ､3人にもう一度呼びかける｡
芥川と鏡花は察したのか､敦君を連れてサッと離れた｡

私はもう一度振りかぶった鎌から避け､ソイツと距離を取る


｢ったく…これが私の中にあるって考えたくないね｣


目の前には､全身を覆うように被った黒い布｡見える腕と顔は骨…その目は怪しく光っている｡く鎌は私の背の倍以上｡額には赤い結晶｡空中に浮くそいつは視界に入るモノ全てを闇へと葬る死への案内人…

もうひとつの私の異能＿『死神』

こちらも近距離戦が得意な為､無闇に近づけない｡近づいたら私が死ぬ｡隙を見せればあっちから近づいてきて私が死ぬ｡

正直な話､これを倒すなんて99%の確率で無理｡なぜって､コイツは何もかもが私より上｡私が0とすればあいつは80…いやそれ以上｡

だけど…


｢残り1%の勝率信じて､私はお前を倒す｣

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