“漆黒の姫”とDEAD APPLE【文豪ストレイドッグス】

・警告・ ページ6

＿＿＿…

排水溝を歩き、骸砦まで向かう。


『Aさん！』


その時、声をかけられた。
振り向くと、芥川と鏡花、人虎君こと敦君が一緒にこちらに歩いてきていた。
珍しい組み合わせだな


「芥川、そっちの状況は？」

芥川「探偵社のこの2人と遭遇して、行動を共にしています。3人とも異能は戻ってない状態です。あと…探偵社も我々と目的が同じかと」

「渋澤の排除か…鏡花、大丈夫？」

鏡花「…大丈夫。それでこの街を救うことができるなら、私は渋澤を殺す」

「そう…無理だけはしないで」

敦「鏡花ちゃん、本当に殺すの…？捕まえるだけじゃダメなのかな？」

「敦君、渋澤をここで殺さなきゃこれからも各国で渋澤は霧を発生させるでしょうね。そしたらどうなると思う？今以上に異能力者の死人が出る」

敦「け、けど、異能特務課に引き渡せば…！！」

「無駄ね。それは私が一番知っている。なにせ、6年前も渋澤はここヨコハマで霧を発生させたのよ」

敦「6年前って…確かAさんのお母さんが…」

「そう、先日話した抗争に渋澤龍彦は関わっていた。あいつが私のお母さんを殺したのも同然よ。それに、あいつはそれ以上に異能者を殺した。なのに政府は渋澤を捕まえなかった。今回も同じ事になるかもしれないの。捕まえるだけなんて甘っちょろい事言ってらんないから」

鏡花「…最短ルートは？」

「ゼロゴーゼロゴー。急ぐわよ、じゃなきゃ私達が危険だからね」


芥川、鏡花、私で歩き始めたが、敦君はまだ少し後ろで止まっていた


「敦君、警告。そんな甘っちょろい考えでついてきたら辛い思いするよ。覚悟がないなら大人しく帰りなさい」


一応、振り向き敦君に警告をする。
そして、また前を向き歩き始める。
なんとしても今回で終わらせなきゃいけない。

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