“漆黒の姫”とDEAD APPLE【文豪ストレイドッグス】

・続・ ページ24

＿＿＿…


澁澤｢“また”私を殺すのかね､中島敦君｣


“また”…？つまり､敦君と澁澤は前々から面識有りって事…だけど＿敦君が澁澤を殺した？
なら､なんで…


敦｢あるべきものをあるべき場所に戻すだけだ｣


＿＿敦君に動揺はない｡覚悟は出来てるぽいね

敦君は凄まじい速度で澁澤に飛びかかり殴りつける｡


澁澤｢勘違いするな､責めてなどいない｣


敦君の拳で澁澤の体が吹き飛んだ｡
私達の時みたく透過させる余裕はない＿チャンスなら今…！


｢『死神』！｣

死神『わかっておる！』


『死神』も澁澤に攻撃を仕掛けようとするが､『死神』は起き上がった澁澤によって飛ばされてしまった


｢ﾁｯ…｣

死神『くっ…』

澁澤｢これだよ､これ…｣


澁澤は歓喜の声を上げる｡


澁澤｢矢張り君は特別だ！｣


敦君と澁澤の腕が交差し､殴打の音が響く｡


澁澤｢ははは！もはや退屈とは無縁だ！私はついに生きる意味を理解したぞ！｣

敦｢…っ｣


敦君の腕を捕まえ､澁澤は敦君に蹴りを打ち込んだ｡後ろに弾き飛ばされ､土煙があがる｡


芥川｢『羅生門』！｣

｢…『死神』､もっかいいけるよね？｣

死神『何度でも行ってやろう』

｢さすがっ！｣


2人で鎌をもう一度構え直し､芥川の『羅生門』をうまく使いながら澁澤に近づく｡


澁澤｢無意味だ｣


澁澤は嗤い､『羅生門』を両手で掴み力任せに引き寄せた｡


芥川｢！？｣


しまった…！掴んだ黒帯を鞭のようにしならせて芥川を振り回す｡それを的確に私と『死神』のところを狙ってくる｡

ギリギリ避けるが､これ以上澁澤に近づけない｡


澁澤｢君は脆い｣


澁澤が嘲り､同時に腕を大きく振り下ろす｡
黒帯の先にいた芥川を私の方に向かって､振り下ろしてくる


｢ぐっ…！｣


2人して､彼方に飛ばされ地面を跳ねる｡


鏡花｢夜叉！｣

｢くっ…『死神』！｣


夜叉白雪と死神が澁澤に斬りかかり､豪速で刀と鎌をうち下ろす｡


澁澤｢繰り返しても同じことだよ｣


ｷﾝｯ！


夜叉白雪の刀と死神の鎌は澁澤の腕に受け止められている｡すぐさま刀と鎌を引き､続けて幾撃も切りつける｡風きり音が遅れて聞こえる｡

だけど､澁澤には届かない｡

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