“漆黒の姫”とENDのE組【文豪ストレイドッグス】【暗殺教室】

・レッド･アイ・ ページ25

｢Aさん､お迎えに上がりました｣

｢あれ､さっくんじゃん｡あべべは？｣


岩雪組の雪組のさっくん事佐久間くん｡
少し小柄だけど､体術はポートマフィアでトップクラス｡アニオタで常にハイテンションの明るいお兄ちゃん的存在である


佐久間｢阿部ちゃんは別任務であります｣

｢あーね｡人虎？｣

佐久間｢はい｣

｢ま､さっくんも好きだからいいけど｣


そう言って､さっくんに飛びつく｡
小柄とは裏腹に彼は意外と筋肉質で､容易く受け止めてくれる｡


佐久間｢では､帰りましょうか｣

｢うん｣


車に乗り込み､携帯を触る｡


｢あら？｣

佐久間｢どうされました？｣

｢いや､と在る殺し屋から連絡入っててさ｡少し電話するー｣


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ


〈はい？〉

｢久しぶりじゃーん｡どうしたの？｣

〈お前か〉

｢いや､酷くない？そっちから掛けてきてたじゃんか｣

〈いや､今度そっちに行くことになってな｡その報告だ〉

｢若しかして､黄色のタコの暗殺？｣

〈なんで知ってんだよ〉

｢いや､私も今その任務中だから〉

〈まじかよ｡お前が居るのに俺に頼むとか政府に馴れられてんじゃねーの？〉

｢一刻も早く殺したいんじゃないの〜？いつ来るの？｣

〈来週〉

｢あ､その時私居ねーわ(笑)｣

〈なんでだよ〉

｢別任務入ってる｣

〈なるほどな｡だからか〉

｢かもね｡ンじゃ警告｡何時ものように直ぐに目の前が赤く染まるとは考えない方がいいよ｣

〈はっ､俺の目が赤く染まる事以外なんてねぇよ〉

｢ま､体感したら分かるから｡せいぜい頑張りなよ“レッド･アイ”｣

〈今回は俺が貰うからな〉

｢無理無理(笑)標的は私が殺す｡あんたじゃあれを殺せない｣

〈負けねぇよ〉

｢殺せなかったらお酒奢ってね｣

〈普通逆だろ〉

｢え？何､10代のまだ若い子普通の子にお酒を奢らせようとしてんの？？｣

〈普通の子は10代で酒呑まねーよ｡わかったよ､任務が終わったらそっち行くわ〉

｢いや､来なくていいよ｡私がそっちに行くから｣

〈は？お前来ないんだろ？〉

｢修学旅行にはね｡けど､京都で首領とと在る会社の社長と会合が有るんだよ｣

〈なるほどな｡なら､また連絡する〉

｢ほいほーい｣


ﾋﾟｯ


佐久間｢いいんですか？｣

｢大丈夫､アイツがアレを殺せる訳ないから｡多分途中で戦意喪失するよ(笑)｣

佐久間｢そうですか｣

｢ねぇ､さっくん｣

佐久間｢なんですか？｣

｢ケェキ食べたい｣

佐久間｢少し寄って行きましょうか｣

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