・浅野學峯・ ページ24
暫しの沈黙…
それを破ったのは理事長だった。
學峯「久しぶりだね」
「えぇ、にしても息子さんは貴方にそっくりだ」
以前、パーティでご一緒したことある學峯さん。
それから少し老けたがまだ若々しい。
學峯「ほぉ…そんな事より本題だ」
「なんです?」
學峯「君ならあのタコを殺せると信じている。だから、君が殺したら賞金の半分もとは言わない。約3分の1ほど、学校に寄付して欲しい」
「首領はなんと?」
學峯「鴎外さんは納得してくれているよ」
「分かりました」
學峯「話が変わるが彼”とはどうだい?」
「今、九州の方へ出張中です。しかし、月末には戻ってくると連絡があったのであちらも佳境に入ってるみたいですね。帰ってきたら、彼もこの任務に参加します」
學峯「そうか。楽しみにしてるよ」
「では」
學峯「あぁ」
一礼して理事長室から出る
「はァ…相変わらず慣れないなあの人」
昔からあの人と話す時は息が詰まりそうだ。
校門まで行くと、学秀が居た。
学秀「来たか」
「まだ何か?」
学秀「君の正体について話して貰おう。君がE組に居る理由がわからない」
「素行不良だから」
学秀「学校の物は先生に確認した限りここ1週間で壊れた物はなかった。理事長室の物も1週間の間に壊れた物はない。だとしたら、君はなぜ転校早々E組なんだ?」
「はァ…執拗いわね。そんなんじゃモテないよ」
学秀「余計なお世話だ。前の学校で何かあったとしたら出てくる。しかし、何も出ない。まるで君自体が存在しないレベルに」
「けど、私は此処に居る。それが私の存在を確かにしている」
学秀「何者だ」
「貴方と同じ中学生よ」
学秀「誤魔化すな」
「誤魔化してなんかない。そんなに疑うなら理事長室直々に聞けばいいでしょ?じゃ、私もう帰るよ」
学秀「おい!」
学秀の声を無視して、歩き出す。さすがに追いかけて来ないようだけど…
全く、面倒臭い奴だな…。あーゆう奴は苦手と言うか怠い。
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-舞彩-(プロフ) - シンアさん» コメントありがとうございます、その言葉がとても嬉しい限りです……! (2022年8月31日 8時) (レス) id: f262e556de (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - とっっっても面白かったです!!!最後らへんは読みながらずっと号泣してました・・・ほんとに面白かったです!素晴らしい作品をありがとうございます! (2022年8月31日 3時) (レス) id: c430354ee1 (このIDを非表示/違反報告)
Maya☆(プロフ) - すぺるさん» ありがとうございます! (2019年11月29日 16時) (レス) id: f262e556de (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - 途中で岩組、雪組がスノストだと気付いてなんかとても嬉しい気持ちになりました!更新楽しみにしてます! (2019年11月29日 13時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
Maya☆(プロフ) - りょ〜さん» コメント有難うございます!私もファンですよ!!更新頑張ります!ありがとうございます! (2019年10月30日 16時) (レス) id: f262e556de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maya☆ | 作成日時:2019年5月23日 23時