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.Aside.＿＿＿…
｢…巻き込んでごめん｡助かった､ありがとう｣
蘭｢気にすんな｡ひとまず､俺ん家行くぞ｣
蘭は優しく私の手を引いて､蘭の家まで連れて行ってくれる｡家につくと､隣に座って頭を撫でてくる｡この男はスマートにこういうことができてしまうからズルい｡
蘭｢…悪かった､割り込んで｣
｢うんん､私も嫌だったし…寧ろ嘘をついてまで助けてくれてありがとう｣
蘭｢嘘､ねぇ…
なァ､あれ本気だって言ったらどうする？｣
｢…またまた｣
いつものような冗談かと思い､笑いながら蘭の顔を見ると至って真剣だった｡
蘭｢嘘じゃねえよ｡俺がオマエの彼氏になる｣
｢っ…でも｣
蘭｢俺は本気｡どうでもいいやつの事なんか助けねぇよ｡
オマエと関係切ってのこの１ヶ月､俺はくっそつまんなかった｡
俺は“灰谷家のお嬢様”にも“高嶺の花の生徒会副会長”にも1ミリも興味ねえ｡俺が好きなのは甘え下手だけど､猫かぶりが上手で､実は不器用だけど人を見た目とか過去の事で判断しない“
綺麗な紫の瞳に見つめられ､思わず息を飲む｡
蘭｢オマエは？どう思ってんの､オレの事｡家の事とか色々置いといて｣
｢…好きだよ｡もう､どうしようもなく好きなんだよ…！
冷たそうに見えて実は優しい所とか､さり気ない気遣いとか､意外とちゃんとしてる部分あるとことか､私の事を家柄とか下心だけで見てないところとか…もう､上げだしたらキリがない｡
さっきだって､ずっとアイツと蘭の事比べてた｡
蘭と出掛けた時の方が楽しかったし､蘭は私の家の事知っても態度を変えなかった｡それどころか素の私の方がいいって…ちゃんと中身を見てくれていて…
でもッ…叶わないよ｡家の連中は無理矢理どんな手を使ってでも蘭を引き離すと思う｡多分､またすぐ別の婚約者見つけてくるだろうし…｣
思わず俯いてしまう｡蘭の手が伸びてきて､目が合うように顎を掬われる｡
蘭｢俺はオマエの周りがなんて言おうが､もう離すつもりなんて微塵もねえよ｡
俺がオマエを苦しめてる鎖を全部取ってやる｣
｢ら､ん…｣
蘭｢俺ならオマエにそんな苦しい思いさせねえよ｣
｢でも…どうやって…｣
うちの連中がそんなの許すはずがない｡
私の問いかけに蘭はニヤッとして､口を開く｡
蘭｢“駆け落ち”しね？｣
｢え…？｣
.
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Maya-舞彩-(プロフ) - ゆさん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (
レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - ルズさん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポがよくて読みやすく、とても引き込まれる作品で、楽しく読ませていただいておりました！今後のご予定もあるとか…是非こちらでまた拝読させていただけたらなと思います。これからも素敵な作品お待ちしてます(*^^*) (2022年1月4日 22時) (レス) @page50 id: 1f3bc36824 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - 占ツクで後日談書いて欲しいです。楽しく読ませていただきました←面白すぎてほぼ一気読みした人。ま、まぁ、これからも頑張ってくださいね♪ (2022年1月4日 19時) (レス) @page50 id: 0aa820f2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maya-舞彩- | 作成日時：2021年12月11日 21時
