・9・ ページ11
.Aside.＿＿＿…
｢久々にちゃんとできた｡下まで送ってくれてありがとね｣
あの後､意外にも蘭は帰りの心配をしてくれて下まで付き添ってくれた｡
蘭｢帰れんの？｣
｢大丈夫､ありがと｡またね〜｣
止まっていたタクシーに乗り込み､帰路につく｡
流れていく景色を眺めていると､携帯がバイブする｡
ディスプレイには先程登録したばかりの“蘭”の文字｡
──────
FROM 蘭
Re:
ーーーーーーーーーー
今日のことは黙っといてやる｡
猫かぶり､せいぜい頑張れよ
ーーーーーーーーーー
──────
言い方はともかく意外と気にかけてくれているのだろうか｡いや､煽っている可能性もなくはないが…まあ自分がいいように捉えておこう｡
返信を送り､携帯を鞄に仕舞って目を閉じた｡
(お客さん､着きましたよ)
運転手の声で目を覚ます｡代金を払い､車から降りると周りと比べて断然大きい和風の屋敷が嫌という程存在感を放っている｡ため息をつきながら家の門をくぐった｡
｢…ただいま帰りました｣
玄関を開けると､いつものように女中が厳しい顔をして立っている｡
(A嬢､また貴方はこんな遅くまで遊び歩いて…！
心配するこちらの気持ちにもなってください)
｢別に心配してくれなんて頼んでない｡どう生きようが私の勝手でしょ？鬱陶しい｣
(貴方は灰谷家の跡継ぎとしてですね！？)
女中と目も合わせずに､自室に向かう｡
跡継ぎとか､令嬢とかって私がなりたくてなったわけじゃない｡無理矢理母親から引き剥がして私をここに連れてきたんじゃないか｡
それで反抗するなという方が無理な話だと思う｡
｢…とりあえず､風呂入ろ｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 398人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Maya-舞彩-(プロフ) - ゆさん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (
レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - ルズさん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポがよくて読みやすく、とても引き込まれる作品で、楽しく読ませていただいておりました！今後のご予定もあるとか…是非こちらでまた拝読させていただけたらなと思います。これからも素敵な作品お待ちしてます(*^^*) (2022年1月4日 22時) (レス) @page50 id: 1f3bc36824 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - 占ツクで後日談書いて欲しいです。楽しく読ませていただきました←面白すぎてほぼ一気読みした人。ま、まぁ、これからも頑張ってくださいね♪ (2022年1月4日 19時) (レス) @page50 id: 0aa820f2fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Maya-舞彩- | 作成日時：2021年12月11日 21時
