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「大阪市内に爆弾を設置した。異常犯罪捜査係の皆さんは、こちらの命令に従わないと……って、脅迫ですかっ？」
小島の素っ頓狂な反応に苦笑しつつ、藤原さんは大きなため息をついた。
「多分な。単なる愉快犯の可能性もあるけど、異犯名指しできてるあたり、結構ガチやろ」
小島は「爆弾」の二文字に興味津々らしく、早口で藤原さんにいろいろなことを尋ねた。
「この脅迫文、なにで来たんですか」
「ファックス」
「発信源の特定は？」
藤原さんは首を横にふった。まだらしい。
「じゃあ、爆弾の場所は？」
「これから調べる」
「え、えっと、それから……」
「小島」
不意にリチャさんが、興奮する小島を優しく嗜めた。小島は深呼吸を勧められ、言われるがままに実行する。なんて単純な人だ。
それにしても、いきなり、恐ろしいことになってしまった。異犯名指しで来る脅迫と言えば、間違いなくSの仕業だろう。簡単に解決できるような事件ではない。
もう一つ気にかかるのは、まだ斗亜くんを救出することができていないことだ。あの後、どうなっただろうか。おそらく、もう隠れ家は移動しているから、あの場所にはもういない。
やることが多すぎる。
素早く移り変わる周りの環境に頭がついていかず、頭を抱えたその時だった。
電話の着信音が部屋中に鳴り響いた。
一気に緊張の空気が張り詰め、近くにいたリチャさんが、恐る恐る受話器を取る。
「はい、こちら異常犯罪捜査係。……傷害事件、ですか？」
どうやら先ほどの脅迫を行った人ではないらしい。ほっとするのも束の間、傷害事件、という言葉にドキリとする。
「はい、はい、わかりました」
何やら言われたことをメモ帳に記し、リチャさんは受話器を元に戻した。
「傷害事件、ですか」
長尾くんが顔を引きつらせて言った。長尾くんも、次々に起こる事案に、混乱し始めたのだろう。
リチャさんは、手元のメモ帳に書かれた内容を読み上げる。
「被害者は２８歳と見られる男性。身体中あちこちに火傷の跡があって、予断を許さん状況らしい。名前は……」
耳を疑う言葉が聞こえた。よく知っている人の名前。
リチャさんはその後も事件の情報を話してくれたが、それどころではなかった。
正門さん、どうして。
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とあ(プロフ) - ぽん酢さん» そんな風に言ってくださって嬉しいです！ 頑張って続き書きますね！ (2020年8月31日 18時) (
レス) id: 697481dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ 頑張りますね！ (2020年8月31日 18時) (レス) id: 697481dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん酢(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話1番ハマっていて今日もまた1から読み返しちゃいました…(笑)星何回も押したいくらいです！お時間がある時また更新お待ちしてます(^^) (2020年8月30日 16時) (レス) id: 954d7c587f (このIDを非表示/違反報告)
すず - この作品いつも読ませて頂いてます！ホントに面白くて大好きです。無理のないように更新待ってます！頑張ってください！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: 9182a87b37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とあさん» お返事ありがとうございます！楽しみにしています！ (2020年7月23日 22時) (レス) id: 1ca1725196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とあ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Yoshikosan0313
作成日時：2020年7月5日 18時
