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気づけば、炎が彼の方へと向かい、彼は凄まじい雄叫びを上げて、バタリと倒れていた。
どういうわけか体が言う事を聞かず、この人に手のひらをかざしたまま、火炎放射反応が起こってしまったのだ。
ハッと我に帰って放射を止めてみれば、肌がかなり煤けた人が目の前に倒れていた。
――救急車！
切っていた携帯電話の電源を入れ、間髪入れずに通報する。
「すいません！ 人がっ、人が、倒れてます！」
細かい住所を聞かれたので、GPS機能を使って住所を伝える。
この時、自分がどうなるかなんて考えられなかった。
それよりも、自分が３つ目の命を奪うかもしれないことが、怖かった。
数分で救急車が到着し、彼は運ばれて行った。
「……君、ちょっとついて来てくれるか」
警官らしきスーツの人に話しかけられた。目がまん丸で大きい、可愛らしい顔立ちの男性に。
おそらく、このまま警察に連れていかれ、自分が『嶋��斗亜』だと白状することになるだろう。でも、もうそれでいい。逃げるのは性に合ってない。早く、命を奪ってしまった人の遺族に、謝りたい。
しかし、警官が乗れと指示したのは、パトカーではなかった。至って普通の、シルバーの乗用車。
疑問はありながらも、大人しく乗り込み、警官も乗り込むと、彼はニヤッと笑った。
「今から、暖房のきいた部屋に案内するわ」
瞬間に悟る。自分が今から行くのは、警察なんかじゃない。
暖房の効いた、快適な部屋だ。
「俺、福本大晴、って言うから。大晴って呼んで」
「……大晴、くん」
大晴くんはエンジンをかけ、一目散に現場を逃げ去った。
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とあ(プロフ) - ぽん酢さん» そんな風に言ってくださって嬉しいです！ 頑張って続き書きますね！ (2020年8月31日 18時) (
レス) id: 697481dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ 頑張りますね！ (2020年8月31日 18時) (レス) id: 697481dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん酢(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話1番ハマっていて今日もまた1から読み返しちゃいました…(笑)星何回も押したいくらいです！お時間がある時また更新お待ちしてます(^^) (2020年8月30日 16時) (レス) id: 954d7c587f (このIDを非表示/違反報告)
すず - この作品いつも読ませて頂いてます！ホントに面白くて大好きです。無理のないように更新待ってます！頑張ってください！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: 9182a87b37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とあさん» お返事ありがとうございます！楽しみにしています！ (2020年7月23日 22時) (レス) id: 1ca1725196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とあ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Yoshikosan0313
作成日時：2020年7月5日 18時
