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「大吾……西畑、大吾！」
聞いたことあるなと思えば、MAIDENのリーダーや。誠也くんが言ってたんを聞いたんやっけ。とにかく、とんでもない所を見た気がする。
みっちーは大吾くんに対して「久しぶり」と言った。西畑大吾も、特に警戒する素振りを見せなかった。
もしかしたら、あの男は別の大吾かもしれへん。でも、西畑大吾である可能性ももちろんある。
もし、あの男がホンマに西畑大吾やったら？ やばいよな。やばい事しか分からへんけど、とにかくやばい。やばいしか言われへん、やばい。
とにかく、誰かに報告しないと。順当にいったらまずは誠也くんに伝えるべきだろう。多分、褒めてくれはすると思うし。
ここにずっとい続けるのは危険だと判断して、大人しく帰る事にした。でも、明日会うまで誰かに言えないとか、辛すぎる。もうこの際、電話で伝えてやろうか。
そう思って、すぐに誠也くんに電話をかけた。
「もしもし、誠也くん？」
「なに。なんかあったんか」
「実はですね？ 西畑大吾と……」
ことのあらましを伝えると、電話の向こうの誠也くんは、なぜか黙りこくった。
「誠也くん？」
「……恭平、それ、丈に伝えてくれるか」
「丈くんに？ いいんですか」
せっかくのいいネタなのに、渡しちゃっていいんだろうか。確実に、警察の弱みになるかも知れない情報やのに。
「それ伝えて、さらにお前の信頼度を上げるためや」
正直、もう信頼はされていると思うんやけど。こんないい情報、簡単に手放すんか。もったいな。
でも、自分は誠也くんに拾って貰ってる身やし、何も言われへん。
「わかりました、伝えときます」
「任せたで。じゃあな」
誠也くんは慌ただしく電話を切った。
結局、褒めてくれへんかったな。悲しい。もしかして、いらん情報やったんかな。
やけくそになって、すぐに丈くんに電話をかけた。
この話をすると、丈くんはなんとも言えない声色で「ありがとうな、教えてくれて」と言って、すぐに電話を切った。感謝されて嬉しいが、普通に考えて、部下のそんな情報聞きたくなかったよな。なんか、申し訳ない。
それにしても、みっちーは何をしに西畑大吾を訪ねたんやろ。
俺のばかな頭じゃ、何も考えつかへんわ。
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ぽてと(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです！ 出来る限りペース上げていきますね！ (2020年6月22日 19時) (
レス) id: 697481dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 初めまして！こちらの物語が好きで更新されるとすぐ見てしまいます(^^)ただ1話ずつの更新なのでお忙しい中申し訳ないのですが、更新を待ってる時に気になってしょうがないので更新数を増やして欲しいです（ ; ; ）無理を言ってしまってすみません…… (2020年6月21日 22時) (レス) id: 1ca1725196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とあ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Yoshikosan0313
作成日時：2020年5月30日 18時
