関西の冷たい少女

貴方「冷たい 38」侑「この間な！治と幽体離脱したねん！」貴方「はぁ…」 ページ42

侑side



あー、言ってもーた…


いや、言って良かったのかもしれへん。

これで部活に集中出来るし！





ｽﾞｷﾝｯ……






なんでや、なんで、胸がｽﾞｷﾝｯてしとんねん…



侑「ああああ！！もう！」


角名「？！急にどーした。」


侑「…………なんでもないわ！！！」


角名「えー…急にキレられても…」


侑「キレとらんわ！！」


角名「…………なんか、奢ろうか？」


侑「肉まん！！」


角名「奢ってやるから早く立って。」



と言い、角名はサッサと前を歩いた。



侑「あ！ちょ、待ってやー！！」




俺は走って角名を追いかけた。









inコンビニ


侑「にっくまん〜にっくま〜ん♪」


角名「お前、立ち直るの早すぎだろ。」


尾白「あれ？お前ら先に帰ったとちゃうんか？！」


侑「んおっ！アランくん！いや、ちょっと友達と立ち話しとったらこんな時間になってもーたんや！」


尾白「その友達、可哀想やなぁ…」


侑「なんやと？！？」



そして俺は角名に買ってもらった肉まんを食べようとした。


しかし、手に持っていたはずの肉まんが消えていた。




侑「あれ？肉まんがあらへん…ってうぉぉい！！サム！何食うとんねん！！！」


治「ほあ？ふまんふまん。お腹ふいとったねん。(おあ？すまんすまん。お腹空いとったねん。)」


侑「ほな、自分で買えや！！」


治「ｺﾞｯｸﾝ…ゴチでした。」


侑「ああああああ！！おま、全部食いおったぁぁぁぁぁぁ！！！」


北「侑、うっさいで。近所迷惑や。」


侑「うっ……すんません…」


治「お前、Aと話してきたんやろ？どーやった？」


侑「…………もう関わらんって言っといたわ。」



ｽﾞｷﾝｯ…



治「ふーん。そか…関わらなくて大丈夫なん？」


侑「大丈夫に決まっとるやろ！」


治「その割には辛そうな顔しとるで。」


侑「は…」



俺が？辛そうな顔？？



侑「嘘つくやな…俺は別に辛そうな顔しとらんで」


治「鏡見たらわかるで。多分な…」


侑「多分ってなんやねん！多分って！！」





俺は、辛くないねん。





そう、辛くないねん。





そう思いながら家に向かった。

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