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三十八話【日光隊/三栗屋夜庵/夜伊良】 ページ42

『あら、烏ちゃん。どうしたの?』



そう、柔らかな声音で烏に話しかける彼女は、
日光隊影日の、三栗屋夜庵だった。




夜庵は鬼狩り一
鬼に対する慈悲を持ち、




人を襲わない、自我のある鬼の存在を
強く信じていた。




そんな彼女は今、蝶屋敷にて
怪我を負った隊士達の治療を手伝っていた。




夜庵は戦いに毒を用いる事もあるため、
薬学を勉強しており、専門的な治療も出来たからだ。




そしてその最中、窓辺から
夜庵の鎹鴉が飛んで来ていた。




烏「カァァー、カァァーー、伝令、伝令」



そう言われ、よく見てみると
烏の足に手紙が巻かれている。




『ありがとう。ご苦労様』





そう言ってふわりと微笑む。




『兄さんからかしら?
でも、伝令と言っていたし,,,,』




そんな事を考えながら手紙を開くと、そこには




下弦の伍を倒した事、
十二日月と遭遇した事、
鬼の妹を連れた竈門炭治郎を拘束した事




その三つが書かれていた。




その内容を見た瞬間、
夜庵の目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。




下弦の鬼を倒せて良かったというのと、



十二日月と遭遇した事で
たくさんの隊士が傷ついたのが悲しかったのもある。




だがそれ以上に、
自我のある鬼がまだいた事が
嬉しくてしょうがなかったのだ。




『頑張ったね、もう大丈夫だから,,,,』




夜庵はそう呟き、ふと



『もし、もう少し何かが違ったら、
父さんと母さんだって────』




だが、すぐに首を振り、




『いいえ。父さんも母さんも、
私達を襲わない為に自ら首を切ったの。
だから私は、二人の分まで皆を幸せにしないと。』





と、言った。





そして、どんな事になろうと
竈門兄弟を鬼殺隊員として認めさせると




固く決心した。

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魑魅 零(プロフ) - また、この小説のアカウントを関連付けている方は名乗り出ていただきたいです。怒っているわけではありません。ただ、この状況を改善するための手伝いをしてほしいです。 (2021年5月17日 15時) (レス) id: 2214ae1c32 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅 零(プロフ) - パスワード不明の状況が続いており、ご迷惑をおかけしています。コメント欄への文字数の関係上、詳しい事は書けません。お手数おかけしますが、私のボードの方へ足を運んでいただけると幸いです。 (2021年5月17日 14時) (レス) id: 2214ae1c32 (このIDを非表示/違反報告)
夜伊良(プロフ) - ぷれえとさん» 確かに入れませんね,,,,主催者様に聞いてみますね! (2021年1月9日 15時) (レス) id: 04713d5450 (このIDを非表示/違反報告)
ぷれえと - あの、すみません夜伊良様。パスワードって十二日月の募集企画にかいてある奴で入れましたか? (2020年12月27日 16時) (レス) id: 033e760d76 (このIDを非表示/違反報告)
ぷれえと - 【十二日月/蕗槻/更新します。】 (2020年12月27日 16時) (レス) id: 033e760d76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日光隊&月光隊&十二日月 x他2人 | 作者ホームページ:無し。  
作成日時:2020年6月6日 11時

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