三十三話【十二日月/尼伊月/味噌田楽】 ページ37
蕗槻の肩に手をぽん、と置き、無惨様の事だから、と疲れた様に言う月夜に笑いながら声をかける。
「月夜チャン、相変わらずだねぇ。」
「何がよ。」
やっぱり尼伊月の方を向くと目付きが鋭くなる。
そんな彼女に怯まず、茶化しながら言った。
「ほら、そういうトコ。無駄な癖に、無惨さまに反発したりするじゃない?」
「無駄って言うな。」
前を向き、目だけこちらに向けて抗議をしてくる。
そんなことをして遊んでいたら、琵琶が音を立てた。
「!!!来た!!!」
ぱっと目を輝かせ、隣に現れた二つの人影に抱きつく。
月夜も、人影のうちの一つに、助けてくれと縋るような目を向けた。
「深呪ちゃーん!久しぶり!元気してた?ちゃんと人食ってる?」
「?!、あ、ああ、尼伊月様でしたか、驚きましたよ、急に抱きついて来るのですから。
元気、ですよ。さっきまで楽しく人間鑑賞してましたもの。」
「尼伊月で呼び捨てでも良いのにねぇ。どうせ本名では無いんだし。」
「もう癖の様なものですよ。」
あはは、うふふ、と、久しぶりの逢引をする恋人同士の様に、微笑ましく会話を二人。
会話の内容は物騒な所が多いが。
尼伊月に抱きつかれているもう一つの人影が、もう我慢できないとばかりに口を開いた。
「ちょっと、尼伊月??抱きつくなら抱きつくで俺にも何か話しかけてくれても良いんじゃない??」
「あ、綺斗ちゃんだ。居たんだね君」
「自分から抱きついといてよく言うよね!!」
もう疲れた!やって来て数分も経ってないのに!!と叫ぶ綺斗は、少し哀れだった。
「ほら、尼伊月、綺斗も困っているでしょう、離しなさい。」
ここぞとばかりに尼伊月に解放を訴えかける月夜。
振り回されてばかりいる綺斗をさっさと解放して自分も話したいと思ったのだろうか。
「あ、良いよー」
あっさりと解放する尼伊月。
綺斗は俺って一体...と呆然とした。
「本当に尼伊月は性格が残念よね。」
「俺は嫌いじゃ無いんだけどねェー」
そう言って、二人は話し始めた。
琵琶の音が鳴る。
「うおっ」
一気に日月と揃った。
「...さて、全員揃った様だな。」
さっきまで大人しく静観していた鬼舞辻無惨が口を開いた。
「酷いことが起こった。」
あの鬼舞辻無惨が酷いと言う事はどのような事なのだろう。
皆が息を飲む。
「私の残しておいた大切な
広間が沈黙に包まれた。
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魑魅 零(プロフ) - また、この小説のアカウントを関連付けている方は名乗り出ていただきたいです。怒っているわけではありません。ただ、この状況を改善するための手伝いをしてほしいです。 (2021年5月17日 15時) (レス) id: 2214ae1c32 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅 零(プロフ) - パスワード不明の状況が続いており、ご迷惑をおかけしています。コメント欄への文字数の関係上、詳しい事は書けません。お手数おかけしますが、私のボードの方へ足を運んでいただけると幸いです。 (2021年5月17日 14時) (レス) id: 2214ae1c32 (このIDを非表示/違反報告)
夜伊良(プロフ) - ぷれえとさん» 確かに入れませんね,,,,主催者様に聞いてみますね! (2021年1月9日 15時) (レス) id: 04713d5450 (このIDを非表示/違反報告)
ぷれえと - あの、すみません夜伊良様。パスワードって十二日月の募集企画にかいてある奴で入れましたか? (2020年12月27日 16時) (レス) id: 033e760d76 (このIDを非表示/違反報告)
ぷれえと - 【十二日月/蕗槻/更新します。】 (2020年12月27日 16時) (レス) id: 033e760d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日光隊&月光隊&十二日月 x他2人 | 作者ホームページ:無し。
作成日時:2020年6月6日 11時