振られて五日 ページ6
「まぁ、それであの清川隼にお前はブスだから俺には釣りあわねぇと言われ振られたと」
「いやそこまで言われてないんだけど…」
はじめは大きく言った言葉も言い終わるにつれて小さくなる
でも確かに深読みすればその通りなのか…
とズンッ…と肩を下ろした
「ま、まあ大丈夫やって！俺はそこまで不細工ちゃうと思うで！」
な！な！とレトやんからの謎の励ましの声がかけられる
「そこまでってことは少なからず不細工だとは思ってんじゃん」
「うぐっ」
私がそういうと図星だったのか口を紡ぐレトやん
知ってるよおおお私が不細工な顔だってことくらい！！！！
だって産まれてこのかた１８年間毎日鏡に向かって自分の顔見てきたからねぇえ！！？！
赤ちゃんの時は別として、
「確かに高校３年になった今もまだメイクもしていない私がブスと言われても仕方ないよねそうなんだよ…」
あ、やばい自分で言ってて辛くなってきた…
どんどん暗い方へ思考回路が回る私の頭
こういう時だけ変に考えすぎて使い物にならない自分の思考回路を恨む
これは、もうあれだな
「うっしー。れとやん。」
さっきまでへこみにへこみまくっていた私とは違い
芯の通った声で２人の名前を呼ぶと
少し驚いた顔をした２人が黙ってこっちに顔を向けた
.
「私、笠木A、卒業までに清川隼に可愛いと言わせます！」
.
そう大きく宣言した私
流石に言われっぱなしも腑に落ちないし、
何より悔しいからね。今更だけど結構悔しかったからね！？
それに、やっぱりすぐには諦めきれないだ、私だって伊達に恋してきてないからね
「おっ、いつになく本気じゃ〜ん？んまぁ、頑張れよA」
「俺、Aちゃんの恋応援しとるから！なんでも相談してや〜！」
そう言ってにこにこと微笑む２人
我ながら私はにとてもいい友達を持ったと思う
こういうときは無駄にやっさしいんだから。
ぽかぽかと温まる胸をよそに、感謝の気持ちを込め笑顔で２人に返事をした
________________________.
「はっ、やれるもんならやってみろ」
そう言い放った誰かの声を私は知る余地もない
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←振られて四日
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：肉辛子 | 作成日時：2018年12月10日 0時
