ホームルーム終了後のやり取り ページ33
「──今日からお前達はこの東京都立呪術高等専門学校生だ。くれぐれもその事を念頭に入れておくように。いいな?」
「はい」「あーい」『はいっ!』「ふあぁ〜い」
「よし、じゃあ今日のHRを終わる。起立、礼」
「「「『ありがとうございました』」」」
入学して初のHRは、新入生に対して教師が言うであろうテンプレランキング第1位の言葉で締めくくられた。
そしてその後に続く私を含めた四名の新入生の挨拶で改めて今日は放課となった。
ちなみに、入学したとは言っているが一般の高校のような入学式は行われなかった。
まぁそれもそうだろう。
ここ高専は先徒も教師もそもそも人数がそれほどいないし、親とかが見に来るわけでもないし。理由としては妥当であろう。
挨拶が終わったと同時に息を吐きながらイスに座った私は、んーっと背伸びをする。
それだけで疲れが多少和らいだ気がして、改めて自分が心身ともに疲弊していた事を知り苦笑する。すると、
「お疲れ様、随分疲れた顔してるけど大丈夫?」
『あ、硝子! お疲れ様〜』
横一列に並ぶ机のうち私から見て一番左側、窓際の席に
座っていた硝子がこちらに向かってきた。
ちなみに私は一番廊下側の席、硝子とは対照的な席だ。
「いやー朝からあんなことあったからなー。さぞお疲れだとは思ってたけど」
『ホントだよ。それに…』
チラリと視線を左に向けると、机に足を乗せて居眠りするやつが一人。
『…五条、悟…まさかコイツがあの何百年ぶりに現れたっていう六眼を持って生まれた無下限呪術使いだったなんて…』
「ね。どっからどうみても御三家のご子息になんて見えないよな」
『世間は狭いねぇ…』
私は今だに居眠りをしている五条の事を見てそう呟く。
それにしても信じがたい事だ。
この白髪が御三家の一つである五条家の人間だということが。
だって朝の大ゲンカで見た彼の態度、素行から、五条家のご子息に結び付くなんて…ねぇ?
いや勿論、五条悟という名前は知ってたよ?呪術界に関わる人なら、その名を一度はどこかで聞くほど有名だからね。
だけど、会ったことはおろか容姿も全く知らなかったから、勝手に紳士然としたお坊っちゃまを想像してたんだけど····
ハッキリ言って真逆。超がつくほど真逆。
傍若無人な多分俺様系男子。
いや、多分はいらない。絶対だ。
(そうだよ。だってさっきも…)
私は教室に来る前、寮であった五条とのやり取りを思い返した。
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すば(プロフ) - じんさん» ありがとうございます!なるほど今度は逆の話を…分かりました! (2022年12月15日 6時) (レス) id: 2bcfe49558 (このIDを非表示/違反報告)
じん - めっちゃおもしろいですね!ごじょるかわよ…リクなんですけど夢主ちゃんがごじょるに嫉妬させる話が見たいです! 更新頑張ってください (2022年12月13日 22時) (レス) id: ec10f53835 (このIDを非表示/違反報告)
すば(プロフ) - えむさん» いいえー! コメントは正直いくら来てもらっても作者が嬉しくなるだけなんで気になさらないで下さい(笑)お風呂会ってやっぱりどうしてもエr((殴 (2022年9月22日 21時) (レス) id: c04b45e832 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - 何度もコメントすみません!!ちょっと…お風呂会がヤバいぐらいにふぉぉぉお!!ってなっちゃって笑 ああいう桃色の一歩手前みたいなの最高です…本当に…!! (2022年9月22日 4時) (レス) @page12 id: 65817b43a5 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - すばさん» ありがとうございます!! ドМなんで楽しみにしてますね笑 (2022年9月21日 2時) (レス) id: 81fdab6c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すば x他1人 | 作成日時:2022年9月17日 19時