初対面で殺されかけたんですけれども ページ29
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「………ぃ………おい……おい!! 生きてるかお前!!?」
『う……』
…誰かに、体を揺すられている…?
ぼんやりとした脳内で真っ先に感じ取ったのは、自分の体が自分以外の誰かによって揺すられている、そんな感触。
それと……痛み。
背中が、激痛とまではいかないがズキズキとした鈍い痛みを放っていた。
…。
私…さっきまで何をしていたんだっけ?
確か、高専の門をくぐろうとして…その直後に叫び声…が聞こえたと同時に目の前に蒼い物体が迫ってきたんだっけ。
そして…
……。あれ?
──思い出せない。
その後に起こったことがいまいち思い出せない。謎にそこから記憶が飛んでいるのだ。
『(待って。落ち着いて考えてみよう。私はこの状況から察するに気絶していたんだろうな。だから記憶が飛んでいるのはきっとそのせい。でもそうなると……なんで私って気絶したんだっけ? その理由が分からない…)』
頭を打ったとか何か体に強いショックを受けたという記憶はない。
でも…だからこそ謎なのだ。どうして私は気絶したんだろう?
そんなことに思考を働かせていると隣から息を吐く音が聞こえてきた。
…あ、そっか。人がいたんだっけ。
「はぁ…危うく人殺しになるところだったわ俺…とりあえず生きてて良かったよ。ま、それよりお前、今年高専に入ってきた一年?」
『……。高専……一年?』
「あー…混乱してんのも無理はねぇか…。つーかよくお前俺の術式に直で当たっても生きてたな。…流石に気絶はしちまったみてーだけど」
『………ん?』
術式? 直で? …よく生きてたな?
…。
…………。
「いっでぇぇぇぇ!!!」
私は全てを察したと同時にとりあえず殺意が湧いたので、隣にいる誰かも分からない人を足で蹴っ飛ばした。
そしたらみぞおちとかに当たったのかな、思ったよりも悲痛な声が聞こえてきた。
…まぁその様子は視界がぼやけているから見れなかったけど。(妙に頭は冴えてる)
「…っ、お前どういうつもりしてんだよ!?」
『どういうつもりって…とりあえず誰かも分からないそこの貴方に言います。私は絶対に貴方を許しません』
「いや許さないって…お前が鈍いのが悪いんだろアレは」
『……………』
「い゛ってぇ!!!」
とりあえずもう一回蹴り飛ばした。
先ほどとは違って呪力をこめて。それとさっきより殺意もプラスしてね。
そしたら案の定防げなかったらしい。なにが鈍いだよ。
…ざまぁみろ。
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すば(プロフ) - じんさん» ありがとうございます!なるほど今度は逆の話を…分かりました! (2022年12月15日 6時) (レス) id: 2bcfe49558 (このIDを非表示/違反報告)
じん - めっちゃおもしろいですね!ごじょるかわよ…リクなんですけど夢主ちゃんがごじょるに嫉妬させる話が見たいです! 更新頑張ってください (2022年12月13日 22時) (レス) id: ec10f53835 (このIDを非表示/違反報告)
すば(プロフ) - えむさん» いいえー! コメントは正直いくら来てもらっても作者が嬉しくなるだけなんで気になさらないで下さい(笑)お風呂会ってやっぱりどうしてもエr((殴 (2022年9月22日 21時) (レス) id: c04b45e832 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - 何度もコメントすみません!!ちょっと…お風呂会がヤバいぐらいにふぉぉぉお!!ってなっちゃって笑 ああいう桃色の一歩手前みたいなの最高です…本当に…!! (2022年9月22日 4時) (レス) @page12 id: 65817b43a5 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - すばさん» ありがとうございます!! ドМなんで楽しみにしてますね笑 (2022年9月21日 2時) (レス) id: 81fdab6c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すば x他1人 | 作成日時:2022年9月17日 19時