迷犬鬼殺【CS集】 (ページ18)

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【過去】
両親、兄、自分の4人家族であり、平凡ではあるがどちらかといえば貧乏寄りであった。田舎の山奥、街までは歩いて1時間以上かかる場所に生まれる。

そのため、お金を稼ぐために小さい頃から畑仕事を兄弟で、両親は街に働きに出る生活を送っていた。畑作は自分たちの食べる分を作っているため、滅多に街に降りることはなかった。

そのため、学校に行く時間やお金が無く、勉学が乏しいまま育っていく。当たり前だが、学校に行っていないため友達はおらず、勉学も乏しいため同年代からは煙たがられていた。

その結果、畑を荒らされてしまったり井戸の水を全部抜かれてしまったりと子供たちからいじめを受けるようになってしまう。

気が弱かった麻紅は何も言い返すことが出来なかったが、兄は気が強い太刀であったため、よく喧嘩になっていた。

兄が気が強い性格となったのは、気が弱い麻紅を守るためであり、そのため時にはいじめっ子たちに手をあげることもあった。

しかし、ある日手をあげてしまった子供の中にお偉いさんの息子がいたらしく、町中で問題となってしまう。しかも、あることないことを言いふらされたせいで、家族4人ともが死刑という判決を下ろされてしまう。

あろうことか、死刑は公開処刑で行われたにも関わらず、一日につき1人ずつ、年上から順番にと、とても悪趣味な形で行われた。

麻紅は最年少であったため、家族全員分の死を見届ける形となった。

次が自分の死刑の日だという夜、麻紅の立場を知ってか知らずか鬼舞辻無惨が訪れ、復習する力が欲しいか、と問うた。

彼は間髪入れずに力が欲しいと答え、鬼舞辻無惨から血を分けてもらい鬼化した。極度の飢餓状態であった彼は、街中の人間を喰らいつくし、ようやく我に返る。

街中の人間を喰らい尽くしたことは、恐らく飢餓状態という要因だけではなく、恨みの要因も大きかったかのように思うが、彼に人間だった頃の記憶は残らなかった。

だが、強くならないと。という意志だけが、今も彼を縛り続けている。

【好き】人間の血肉、楽しいこと

【嫌い】鬼殺隊、イジメっ子、ホラー、暗い所

【得意】ポジティブ思考

【不得意】頭を使うこと、ホラー、暗い所